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禁断の空(Forbidden Sky)

電気を通してロケットを飛ばす 日本語版が発売された『禁断の島』(2010年)、その続編『禁断の砂漠』(2013年)に続く協力脱出ゲーム第3弾。今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)で大賞に選ばれている。今度は強い嵐が襲いかかる天空の城が舞台で、残されたロケットを修理して脱出す…

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カンバン・メニュー(Kanban Menu)

メニューで決まるカフェのカラー 小さなカフェでメニューを増やして評判を競うカードゲーム。『リキュール・ザ・ゲーム』に続く黒田尚吾デザイン・ちゅぱみイラストのユーロスタイル日本ゲームで、ゲームマーケット2019大阪で頒布された。特殊能力と得点のバランスという、昨今のユーロスタイルゲームが取り組んでいる…

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カヴェルナ:忘れられた部族(Caverna: Vergessene Völker)

生活の情景が目に浮かぶ ドワーフたちがワーカープレイスメントで森林と洞窟を切り拓く戦略ゲームの拡張セット。長所も短所もある8つの部族が入っており、異なるスタートラインで多様な展開が楽しめる。今回は森を自由自在に使える「エルフ」、キノコを生み出せる「青白きもの」、犬も食べる「トロル」の3人戦。 「エル…

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ガンジスの藩王(Rajas of the Ganges)

ダイスがもたらすドラマ 16世紀インド、ムガル帝国の時代に、「ラージャ」と呼ばれる地方豪族となって富と名声を競うドイツの戦略ボードゲーム。デザインはブラント夫妻で、国際ゲーマーズ賞1位、ドイツゲーム賞3位に選ばれている。ダイスをコストに使ったワーカープレイスメントで、面白い仕掛けがあちこちに仕掛けら…

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コイの池のカワカマス(Hecht im Karpfenteich)

食物連鎖上位の苦しみ 度肝を抜くボックスアートである。コイはカタツムリを食べ、カワカマスはコイを食べるという食物連鎖を描いた作品で、トム・シェープスがデザインした。タイトルは「楽勝」を意味するドイツ語の喩えだが、コイは思ったほどおらず、熾烈な食料調達合戦が繰り広げられる池は決して楽勝ではない。 コイ…

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故宮(Gùgōng)

上がっていく役人の賄賂要求 明朝の紫禁城を舞台に、役人たちに賄賂を送って万里の長城を建設したり運河で交易したりして、名声を競うボードゲーム。『ハンザテウトニカ』などの作品があるドイツ人デザイナー、アンドレアス・シュテーディングの作品で、ゲームブルワー(ベルギー)から今秋発売された。賄賂の価値が変わっ…

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強欲な深きポケット(Tiefe Taschen)

汚れててもいいんで、私に一票を! 政治家たちが大統領の予算配分に関与して、私腹を肥やすゲーム。ドイツのゲームデザイナーの作品で、はじめウェブ出版されていたが、後にこのゲームのために出版社が新たに立ち上がった。「手軽に遊べるフンタ」という評判である。 大統領役のプレイヤーを一人決め、このラウンドの予算…

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ガンツシュンクレバー(Ganz schön clever)

かわいいふりしてあの子 5年前、『クウィックス』がドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされてから、ダイスロール&記入式(Roll ‘n Write)のゲームが注目されている。『ヤッツィー(1956)』『ダイスビンゴ(2007)』『ロール・スルージエイジズ(2008)』などそれ以前にも皆無では…

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クアックザルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg)

あと1枚で爆発する! 旧東ドイツの小都市クヴェードリンブルクで年に1回行われるバザーにて、クアックザルバー=やぶ医者たちが鍋にいろいろなものをぶちこんで万能薬を作るゲーム。今年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされている作品である。作者のヴァルシュは今年、この作品と『ザ・マインド』と『ガ…

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グラバー(Glover)

詐欺と信頼回復 世界遺産で長崎の観光名所となっているグラバー園。その中心となっている建物は、スコットランド出身の商人トーマス・ブレーク・グラバー(1838-1911)の元邸宅である。幕末の長崎を舞台に、彼と取引をして武器や艦船を手に入れ、名声を競うボードゲーム。長崎在住で、当サイトで4コマ漫画『ボド…