カンバン・メニュー(Kanban Menu)

メニューで決まるカフェのカラー
kanbanmenu.jpg
小さなカフェでメニューを増やして評判を競うカードゲーム。『リキュール・ザ・ゲーム』に続く黒田尚吾デザイン・ちゅぱみイラストのユーロスタイル日本ゲームで、ゲームマーケット2019大阪で頒布された。特殊能力と得点のバランスという、昨今のユーロスタイルゲームが取り組んでいるテーマを、わずか30分というプレイ時間に凝縮してある。
場には6枚のアクションカードが並び、そこにお酒、果物、ケーキ、肉などの材料が置かれている。手番にはこの中からアクションを1つ選択し、そこに付いている材料を獲得する。したいアクションと、ほしい材料がなかなか一致しないのが悩ましい。
アクションの中に「メニュー開発」というのがあり、場に並んだメニューから指示された手持ちの材料を支払って自分のものにするセットコレクション。早いもの勝ちなので、ほかの人がどんな材料を集めているか見ておかないと、狙ったメニューを取れないだろう。
メニューを開発すると得点になるだけでなく、特定のアクションを行うたびにボーナスが入るなど、これ以降の永続的な特殊能力が得られ、ゲームを有利に進められる。しかし特殊能力を増やしてばかりいると得点を伸ばせないので、どこから勝利点優先に切り替えるかがポイントだ。
誰かが25勝利点を獲得したら全員同じだけ手番を行い、勝利点で勝負する。進行はかなり早く、あっという間に終盤になるので、中盤から戦略的にメニューを組み立てていきたい。
4人プレイで30分。中盤に出てきたフルコース(全部の材料を2個ずつ)を巡る激しい材料集め合戦で及ばず、「フェア開催」アクション(同じ材料を3つ払うと5勝利点)に、「ドイツビール」の効果で+2勝利点(合計7勝利点)を連続して行う作戦にしたが、同じ材料をなかなか集めさせてもらえず2位。材料の補充でもインタラクションがある。
特殊能力を活用しまくれるかどうかの絶妙なタイミングでゲームが終わる。メニューが出てくる順番によって展開もだいぶ変わるようで、リプレイアビリティにも優れている。
カンバン・メニュー
ゲームデザイン・黒田尚吾/イラスト・ちゅぱみ
豚小屋+B-CAFE(2019年)
2~5人用/10歳以上/30分

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。