カテゴリー: エッセイ
一極集中と多極分散
ボードゲームライフを続けて20年。日常生活でゲーム的な考え方をしてしまうことが増えた。そのひとつに一極集中か多極分散かという選択がある。 ドイツゲームの王道ともいえる陣取りゲーム。いくつかのエリアに自分のコマを置いていって、ある時点でエリアごとに最もコマの多い人がそのエリアを取るという「エリアマジョ…
ボードゲーム家計簿
このところ毎年年末に、今年1年のボードゲーム支出をまとめて記録しておくことにしている。 本当は購入するたびに手帳などでこまめに記録しておけばよいのだが、そこまで几帳面ではない。そこでレシートをファイルケースに挟み込んでおき、年末にエクセルなどに打ち出す。最低限、購入先と、購入点数と、購入金額があれば…
年末の大掃除:ボードゲーム棚
12月は大掃除の季節。気持ちよくお正月を迎えるためにボードゲーム棚を掃除しよう。重点目標はここ。 重なっていて見えない奥のゲームはないか? 箱やボードにカビが生えていないか? 重ねすぎで箱がつぶれていないか? 1.ゲームが増えてくると手前と奥に重ねてしまいがち。視界に入らないゲームは存在を忘れがち…
シュピール’12:新しい伝統
ドイツのボードゲームメッセ「シュピール」では、来月発行予定の『アメージングテーブルゲーム』3号の取材を依頼されていた。ドイツでは日本と違ってボードゲームを普通に楽しめる環境があるという記事で、家族連れで遊んでいる様子や、デパートのボードゲーム売り場をレポートするようにとのこと。 そこで会場内で遊んで…
和訳なし業者は庶民の味方かフリーライダーか
ヤフーオークション、アマゾンのマーケットプレイス、一部のボードゲームショップで、海外のボードゲームに日本語ルールを添付しないで販売する動きについて、ツイッターでさまざまな意見があがったのでまとめてみた。 日本語ルールを添付しないのは、購入者がネット上で公開されている日本語ルールをダウンロードして遊べ…
ルール和訳公開の是非(4)ゼロサム
海外ボードゲームのルール日本語訳をネットで公開することについて、これまで「是」で主張を組み立ててきたが、状況が変わりつつある。毎年この時期に行なっているメビウス訳アーカイブへの新規追加はメビウスおやじさんと協議して見送ることにした。 「ルール和訳公開の是非(1)国内ショップへの影響」の前提「個人輸入…
どんな交流をしたいですか
ゲームマーケット大阪をネタに嗤う桜川マキシムが大きな反響を呼んだのは、愛好者がボードゲームを通してどんな「交流」をしたいのかという問題をつきつけられたからではなかったかと思う。NPC的な存在なのか、同好の士なのか、はたまた心の友なのか。 誰とでもいいのでボードゲームを楽しみたいという態度はひとつある…
辰年のボードゲーム
毎年お正月になると、干支にちなんだボードゲームを探したくなる。なかなか探せない年もあるが、辰年はドラゴンだから、枚挙にいとまがない。 そんな中、ヨーロッパ・ボードゲームコレクター協会のホームページにドラゴンが登場するゲームがまとめられているのを発見した。その数60タイトル以上。国内で一般発売されてい…
レビューの書き出し
ドイツ語圏の新聞では、新刊の書評のようにボードゲームのレビューが掲載される。それだけボードゲームが一般的なものであるが、要約すればだいたい伝わる書籍と違って、遊んだことがない人に紹介するのは難しい。 叔母がスイス土産に、「新チューリヒ新聞(Neue Züricher Zeitung)のボー…
ボードゲームは置き場所がない
ドイツのボードゲーム情報誌『シュピールボックス』最新号(2011年第7号)で、エッセン国際ゲーム祭「シュピール」の新作紹介が16カ国の国別に行われている。日本は、冒険企画局、カードハウス、ヤポンブランドが登場し、『ブレイブ50』『たんとくおーれ拡張』『大商人』『ダイナマイトナース・リターンズ』『アイ…