『カタン』の作者クラウス・トイバー氏逝去

『カタン』や『バルバロッサ』の作者であるクラウス・トイバー氏が4月1日、重篤な急病のため70歳で逝去したことが、カタンスタジオなどの発表で明らかになった。日本のボードゲーム愛好者からも驚きとともに哀悼の言葉が次々と寄せられている

トイバー氏は1952年ドイツ・ヘッセン州生まれ。歯科技工士の傍らヒット作を連発し、TMシュピーレ(1993年)、ゴルトジーバー(1995年)設立にも関わっていたが、『カタン』のヒットで1999年から専業ボードゲームデザイナーとなった。2002年に息子のグイド・トイバー氏と共に有限会社カタンを設立し、カタンのライセンス管理やデジタル化を行ったほか、もうひとりの息子であるベンヤミン・トイバー氏と親子で新作も発表していた。

代表作は『バルバロッサ』(1988)『貴族の務め』(1990)『ドルンター・ドリューバー』(1991)『カタン』(1995)『さまよえるオランダ人』(1992)『レーベンヘルツ』(1997)など。特に『カタン』シリーズでは拡張セットやシナリオを含め200タイトル近い製品を発表し、41カ国70カ国で4000万セット以上を売り上げた。ドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞1位をそれぞれ4回受賞。

カタンスタジオは以下のようなコメントを発表している。

私たちカタンスタジオは、伝説的なゲームデザイナーであり、愛され続けているボードゲーム『カタン』の生みの親であるクラウス・トイバーが亡くなったことを、深い悲しみとともにお知らせします。この大変困難な時期に、クラウス氏のご家族に心よりお見舞い申し上げます。

クラウス氏のボードゲーム業界への貢献は計り知れませんが、私たちは、親切で無私の人間として、インスピレーションを与えるリーダーとして、そして最も大切な友人として、彼を心に刻みたいと思います。彼の遺産は、今後何年にもわたり、ゲームコミュニティを刺激し、創造し続けることでしょう。

みなさんがクラウス氏の思い出を胸に、お互いに親切にし、創造的な情熱を精一杯追求し、愛する人たちとゲームを楽しむことをお願いします。クラウス氏がゲーム界に与えた影響は、決して忘れられることはないでしょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。