1995年の発売以来、世界中で1500万セット販売されたドイツゲームの王者が3度目の日本語版となって登場。プレイヤーは無人島に入植し、資源を集めて街を拡げる。ダイスあり、交渉あり、陣取りありの総合的なボードゲームだ。
これまでトライソフト、カプコン(ハナヤマ)が日本語版を制作してきたが、今回は『ウィザード』などを手がけるジーピーが制作。オリジナルの版元であるコスモス社(ドイツ)が今年、発売15周年を記念してデザインを一新したのに合わせ、イラストやルールを最新版に準拠。さらに世界初となるアタッシュケースを採用し、収納にも持ち運びにも便利なコンパクトサイズに作り変えた。
収納は、アタッシュケースの中に型箱が入っていてきちんと収まるようになっている。チップは小袋に入れて、ルールと一緒に型箱の下にしまえばばっちり。
特筆すべきは2100円という価格で、5000円以上だったトライソフト版、3780円のカプコン(ハナヤマ)スタンダード版からはるかに下がり、カプコン(ハナヤマ)ポータブル版の1344円に近づいた。これなら気軽に手に取ったり、身近な人にプレゼントしたりするのによいだろう。ボードゲーム専門店以外に販路がどれだけ広がるか注目される。
下の写真(クリックで拡大)は、上からトライソフト版、ジーピーの携帯キャリーケース版、カプコン(ハナヤマ)のポータブル版。カードはオリジナルと同じサイズで、コンパクトなだけでなく遊びやすさも追求している。開拓地・都市・街道のチップだけ紙製で型紙から抜きづらいのが玉に瑕だが、オリジナル版を持っている人はコマだけ差し替えてプレイすることもできる。