罪を捨て罪を引かせる『七つの大罪』日本語版、10月上旬発売
強欲、傲慢、憤怒……七つの大罪を全力で追い払うゴーアウト系のカードゲーム。カナダのデザイナーの作品で、スマーク&ダガーゲームズ(アメリカ)から昨年発売されたものを、イエロ社(フランス)がリメイクして今年発売した。コンパクトなパッケージで手軽に遊べる「ミニゲームズ」シリーズにラインナップされている。
最初は6枚の手札からスタート。手番には手札からカードをプレイする。大罪がスートになっており、同じスート(大罪)、同じ数字、ストレートで組み合わせれば複数枚プレイできる。そしてプレイしたカードのうちの1枚の効果を使う。
効果はスート(大罪)ごとに異なり、「傲慢」ならば他プレイヤー1名に「傲慢」カードがあるかどうかを聞いて持っていなければ1枚引かせる、「憤怒」ならば他プレイヤーにカードを2枚引かせるといったものがある。条件を満たすと相手の仕返しがある場合もあるので、慎重に相手を選ぼう。
手札をなくしたら次の手札を引くが、邪悪ダイヤルを回して今度は4枚になる。それもなくしたら2枚になり、それもなくしたら勝利。手札が少なくなるほど他のプレイヤーから狙われやすくなる。それをかいくぐって勝利できるだろうか?
内容物:カード 52枚(63mm×88mm)、邪悪ダイヤル 6個、ルールブック 1部
時間差でやってくるタイルをつなげる『ボタニク』日本語版、10月上旬発売
スペースカウボーイズ(フランス)から今春発売された2人用タイル配置ゲーム。『アンクォール』(2019)の3人がデザインした。錆と有毒ガスに汚染された惑星で、メカ植物を育てるパイプネットワークを作る。
欲しいタイルを直接取ることができず、常に2ステップかけて獲得するのがこのゲームの特徴。タイルは5色7種類あり、まず場に並んだ3枚から1枚を選んで「登記簿」と呼ばれる中央ボードの自分側に、色か形が同じになるように配置する。それから中央ボードの中央列にタイルを置くと、前に置いたタイルが入手できる仕組み。
こうして手に入れたタイルはパイプが全てつながるように並べていき、タイルがなくなったらゲーム終了。
最初のタイルからパイプでつながっているタイルのうち、同じ色で3枚以上つながっているものと、その先に配置された植物が得点になる。
中央列にタイルを置いたとき、相手の側にもタイルがあれば、自分も相手もタイルを獲得する。うまく相手の計画を崩しつつ、自分のタイルをつなげていこう。
斬新ながらシンプルなメカニクスで、独特のイラストも魅力的な作品だ。