コネクト37(Connect 37)
あのタイルさえ来てくれれば……!
配置したタイルにチップを置いて、そのタイルが連番で4枚以上繋がったら得点というタイル配置ゲーム。カワサキファクトリーからゲームマーケット2022春に発表された。パズルチックな作品に見えるが、数字は繋がりやすく、それゆえにあえて繋がないという選択肢でインタラクションをもたせている。
ボードの中央に1枚タイルを置き、各自2枚の手札をもってスタート。手番にはまずタイルを引き、手札3枚の中から1枚をボード上に置く。すでにあるタイルと隣接する必要はない。その後に手持ちのチップを今置いたタイルの上に置くか、手持ちのチップを重ねてダブルチップを作る。ダブルチップは後の手番で、タイルに置くことができ、得点が2倍になる。
山札がなくなり、全員手札を使い切ったらゲーム終了で、その時点で連番で4枚以上一筆書きのようにつながっている「コネクト状態」のタイルに載っているチップだけが得点になる。
最初から数枚のタイルが抜かれているので絶対出て来ないタイルがあるが、それでもみんなで協力すれば連番で繋ぐのは容易だ。しかしみんなで協力しても全員同じ得点になってしまうわけで、どこかで裏切ったり出し抜いたりしなければならない。コネクト間近になっているエリアに続く番号を引いた場合、素直に置いて相乗りを狙うか、あえて遠くにおいて妨害するか悩ましい。
逆に自分だけ得するような置き方をすると、肝心のタイルを離れたところに置かれてしまう。そこでコネクト状態になるタイルがあっても、あえてチップを置かずに取っておくという作戦もある。「来ない来ないと思ってたら、それ持ってたんですか~!」。一方、「嵌張ズッポリ」もあって、運の要素も楽しめる。
別府さい氏のアートワークも美しく、ドイツの出版社から出ていると言われても驚かないぐらいの素晴らしい出来栄えだ。
コネクト37
ゲームデザイン:川崎晋/イラスト:別府さい
カワサキファクトリー(2022年)
2~4人用/8歳以上/15分
通販:JELLY JELLY STORE/ボドゲーマ
最後に勝つのは誰?『ひぐらしのなく頃に-我-』6月19日発売
コンピュータゲーム『ひぐらしのなく頃に』(07th Expansion)と『斯くして我は独裁者に成れり』のコラボ作品。『ひぐらしのなく頃に』の読者となり、まだ語られていない「ifの物語」を追想する。時には他のプレイヤーと時には協力し、時には裏切りながら、キャラクターを選び、そのキャラクターの「ifの物語」を選択する。
登場キャラクターに投票しつつ、手札を1枚ずつ捨てていって、最後残した1枚が勝利条件を満たすようにするという『斯くして我は独裁者に成れり』のメカニクスをベースに、『ひぐらしのなく頃に』の世界観に合わせた新ルール・新要素を追加し、世界観を再現している。
祟りをもたらすオヤシロさま、主人公の前原圭一や竜宮レナなどがさまざまな勝利条件で登場。はたして自らが望んだ物語にたどり着くことはできるだろうか。