埼玉熊谷に「ボードゲームハウスくまがや」6月1日オープン
本庄市でボードゲーム会を主催していたクロ氏が、埼玉県北部で遊べる場所が少なかったことからオープンを決めた。客同士が家族のように、心おきなくボードゲームを楽しめる場所を目指す。
ボードゲームは120種類を用意するほか、持ち込みも歓迎。料金は平日3時間1000円(最大1500円)、土日祝5時間1500円(最大2000円)。飲み物や軽食あり。自作のボードゲームグッズや中古ボードゲームを販売予定。
夜遅くまで遊ぶことができ、麻雀やテキサスホールデムが遊べるところも特徴。要望に合わせて人狼やマーダーミステリーのイベントも企画したいという。
ボードゲームハウスくまがや
埼玉県熊谷市本石2-217-2F/TEL:080-9582-3218
ネッソス(Nessos)
悪魔が来たりてトップ叩き
数字を言ってカードを渡し、受け取るか返すか1枚付けて他に回すかを選ぶブラフゲーム。ゲームマーケット2015秋に同人サークル「Comet」から発表された『爆弾宝箱』をイエロ社(フランス)がテーマをギリシャ神話をテーマにしてリメイクした。
各プレイヤーに5枚のカードが配られる。カードには1~10点のクリーチャーカードと、カローン(悪魔)カードがあり、オープンしているクリーチャーカードは得点になるが、カローンが3枚貯まると脱落になってしまう。
手番には『ごきぶりポーカー』のように手札から1枚を、数字を言いながら好きなプレイヤーの前に裏にして差し出す。クリーチャーカードの数字は正直に言わなければならないが、カローンカードは数字がないので適当な数字を言う。
差し出されたプレイヤーはもらって自分の前にオープンするか、返して相手の前にオープンさせるか、中身を見ずに手札から1枚付け足してさらにさらに他のプレイヤーに差し出す。そのプレイヤーも同様の選択があるが、さらにそこから1枚付け足して3枚差し出されたら、もう付け足すことはできない。
数字の大きなカードは得点も大きいので、相手が大きい数字を言ってきたらカローンである可能性が高いだろう。しかしそこでカローンだと思わせておいて返してもらえれば、自分の得になるという作戦もある。1,2,3のカードは得点が低いが、揃えるとボーナス点があるので、コンプリートが近い人は誘惑の手が差し伸べられるだろう。
誰かがカードをオープンしたら、手札を補充して次のプレイヤーからまたカードを誰かに差し出す。これを繰り返して、自分の前にカローンカードが3枚になったプレイヤーは脱落し、自分の前にあるカードの合計が規定点になるか、1人だけ脱落しないで残るか、カローンカードが全部出たらゲーム終了。それぞれ規定点に達した人、最後まで生き残った人、合計点の最も高い人が勝者となる。
『ごきぶりポーカー』は敗者を決めるゲームであることによって、特定のプレイヤーをいじめる展開になりがちなところを、こちらは基本的に得点勝負なので、トップにカローンを食らわせて脱落させるという展開になる。トップ目はそれを察知して受け取らないでいると、他のプレイヤーの得点が伸びてきてトップを奪われるという寸法だ。「今何点ですか?」などという質問もまたブラフへの布石になって楽しい。
Nessos
ゲームデザイン:佐山貴亮&荒尾俊樹/イラスト:M.コインブラ
イエロ(2018年)
3~6人用/8歳以上/20分