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住民を集めて覇権を握ろう『ダイスキング:ヘゲモニー』日本語版、3月17日発売

すごろくやは3月17日、『ダイスキング:ヘゲモニー(Würfelkönig: Das Brettspiel)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:N.ニルッソン、イラスト:G.バッツ、2~4人用、8歳以上、45分、5500円(税込)。

『ダイスキング』(2017年)のボードゲーム版としてハバ(ドイツ)が2021年に発売した作品。ダイスで住民を集め、その能力でヘックスマップで陣取りをする。

場にはオークやエルフ、妖精といったさまざまな住民カードが5枚並べられ、ダイスを6個振って指示された条件を満たした住民カードを雇うことができる。振り直しは2回まで。

住民カードの多くは要塞タイルを引いて、対応する地形に自分のマーカーを置いていくが、種族によってさまざまな能力が付いており、他のプレイヤーの土地を奪うこともできる。さらに住民カードでサイコロマークの色と出目が同じペアができると追加のダイスとなり、より強力な住民が雇えるだろう。

要塞タイルがなくなったらゲーム終了で、つながっている最大の土地が1マス3点、それ以外が1マス1点となる。これにドラゴンの炎や宝石のボーナスを加えて、合計点数を競う。

ダイスロールのスリルはそのままに、要所を巡る陣取りの駆け引きやドラマが加わって総合的に楽しめる作品となっている。

内容物:ゲームボード 2枚1組、要塞タイル 30枚、住民カード 60枚、早見表カード 4枚、白い宝石 18個、黄色い宝石 6個、要塞マーカー64個(4色、各色16個)、サイコロ 6個、ドラゴンの炎 15個、説明書(日/英)

すごろくや:ダイスキング・ヘゲモニー

WurfelkonigDasBrettspiel

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カイト(Kites)

気が抜けない凧揚げ

6本の砂時計が落ち切らないように凧カードを出す協力ゲーム。『サグラダ』のフラッドゲートゲームズが昨秋発表した作品で、スカウトアクションで6位と高い評価を得た。同時プレイのリアルタイムゲームではなくターン制で、急いで出せばいいというわけでもなく、砂の状況の冷静な観察が求められる。

砂時計を横にしてスタート。手番にはカードをプレイして、対応する砂時計を逆さまにし、山札からカードを引く。山札をなくし、手札をすべてなくすことができれば全員の勝利、その前にいずれかの砂時計が落ちきったら負けと、ルールは一言で説明できる。しかしゲームは一筋縄ではいかず、相当な緊張感がある。

ポイントの1つ目は、30~90秒と色によって異なる時間。赤の砂時計は最も短く、逆さまにする頻度が上がる。長いものも油断しているといつの間にかぎりぎりになっている。

2つ目は、2つの砂時計を同時に逆さまにするカードの存在。砂の量が異なるために、残り砂の量も違う。逆さまにしたばかりの砂時計を再び逆さまにすると、残りの砂があまりなくてたちまちピンチになる。ときにはわざと少し待ってカードをプレイするという場面もある。

3つ目は、白い砂時計。これはジョーカーで、どの砂時計の代わりにでもなるが、山札がなくなったらもうひっくり返すことができない。つまり白の砂時計が最終期限となる。このため、山札がなくなってから一段と緊張感が増すようになっている。

相談は可能で、今なくなりそうな砂時計のカードを持っているプレイヤーは名乗り、そのプレイヤーまでノータイムでつなぐのが基本。プレイ時間は短いが、砂の観察で神経を使うので成功したときの達成感がすごい。

慣れたら上級モードで相談禁止や、手札の移動、全部の砂時計を逆さまにするなどのカードを加えて難易度を上げることができる。

Kites
ゲームデザイン:K.ハマノ/イラスト:B.ソーベル
フラッドゲートゲームズ(2022年)
2~6人用/10歳以上/10分
ゲームストア・バネスト:カイト