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寺子屋のボードゲーム

今年で4年目となる寺子屋体験会が開かれ、坐禅指導とボードゲームのルール説明係として参加してきた。坐禅は15分、ボードゲームは120分である。そのほかに朝の勤行、お粥の朝食、昼の流しそうめん、バルーンジェットの工作、公園でのスイカ割りと盛りだくさんのメニュー。主催して下さる子供育成会の方々には本当に頭が下がる。
今回の参加者は35名ほど。ボードゲームの時間になったら、まず各テーブルに4人ぐらいずつ座ってもらって、代表の人が借りに来ることにした。用意した18ゲームは9卓では十分だが、説明する人手が足りない。私のほかにゲームの説明ができる役員さんが2人。説明が終わって、最初の1周目がルール通りに進むのを見届けたら、もう次のテーブルに行かなければならない。そこで持ち込むゲームも、説明に極力時間がかからないもの、直感的に分かりやすいものを選んだ。
また去年までの反省点として、いくら簡単でも対象年齢が低すぎるものはウケないということが分かった。ハバ社・セレクタ社で持ち込んだのは『カヤナック』のみ。
男の子の人気ベスト3は、『ダイヤモンド』と『カラバンデ』と『かえるの飛び込み大会』。『ダイヤモンド』は割り算ができる子が必要だが、難しければ宝石を分けていけばいいことだし、高学年なら問題ない。『カラバンデ』は、コースアウトしたときの処理くらい教えればすぐ楽しめる。『かえるの飛び込み大会』もすぐ楽しめ、思い通りに行かないのがいいらしい。
女の子の人気ベスト3は、『カヤナック』と『ブロックス3D』と『お先に失礼しまーす』。男の子とは違い、パズルもののような静的なゲームが人気である。『カヤナック』は絵柄とデザインがおしゃれで、ごっこ遊びの要素も兼ね備えている。『ブロックス3D』は、立体性が目を引き、4色のブロックがモザイクのように組まれていくのが美しい。『お先に失礼しまーす』は整理整頓の気持ちよさと、タイルを押し付ける意地悪な快楽がある。
このほかに、ルール説明に手が回らないことを想定して持っていった『ジェンガ』と、同じバランスゲームの『タンバ』も活躍した。これらは説明不要で遊んでもらえる。
失敗だったのは『ドメモ』。自分の札を(ズルでなくても)つい見てしまったり、「5が3枚もあるよ」とか余計なことを言ってしまったり、場に並んだ札から推理ができなかったりと、子供たちが遊ぶには対象年齢が高すぎた。それから昨年好評だった『ハイパーロボット』は、大人がつきっきりで仕切ってくれないと無理だったようだ。
2時間はあっという間に過ぎ、終了の声にブーイングが起こるほどだった。とても楽しんでもらえて私も嬉しい。来年もあるならば、予め3人くらい、専門に1〜2つのゲームを説明する役員さんを要請して、もう少しホネのあるゲームも遊んでもらいたいと思う。あるいは、全体ゲームもいいかもしれない。『人狼』はさすがにないが。

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アンケート:SdJ09の結果

Q.26:今年のドイツ年間ゲーム大賞の結果は?(2009年7月)

A.妥当だと思う 164票(75%)
B.どちらともいえない 21票(10%)
C.妥当でないと思う 32票(15%)

昨年、『ケルト』が受賞したときも同じアンケートを行いましたが、「妥当だと思う」と答えた割合はほとんど同じでした。4人に3人は、審査員のセレクトに納得しているようです。『ケルト』は簡単すぎる、『ドミニオン』は複雑すぎるという声もありますが、毎年一様ではかえってつまらなくなってしまうので、バラエティも必要ですね。もっとも、難易度よりも各ゲーム独自の面白さが大切です。