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牛と農夫(Koe zoekt Boer)

牛を幸せに
主人がいなくて悲しがっている牛たちに、快晴の空や新しい主人を見つけてあげて喜ばせ、明るい農場を作るオランダのカードゲーム。エッセンのゲーム屋さんで、神尾さんに「これ面白そうじゃないですか?」と薦めて購入していただいた。
はじめ自分の農場には3枚の牛カードがあり、そのうち2枚は悲しがっている。手番には場札からカードを取って、アクションで牛を喜ばせたり、ほかの農場の牛を悲しがらせたり、新しい牛を増やしたりする。
農夫カードを取ると、同じ色の牛が全部喜ぶ。なのでできるだけ同じ色の牛を集めて、その色の農夫カードが来るのを待ちたい。喜んでいる牛は、ほかの人の妨害でまた悲しがらせられたり、泥棒されたりしないよう、牛舎カードで確保しておく。
山札がなくなるのは早い。高得点を狙って牛をたくさん取っても、喜ばせる前にゲームが終わると大失点になってしまう。終了のタイミングを計りながら、牛カードをどこまで増やせるかがポイントだ。
嬉しい牛は頭数だけ得点、悲しい牛は頭数だけ失点で合計の多い人が勝ち。私と神尾さんが高得点の牛を取り合いしているうちに、赤い牛のハーレムを築いたtomokさんが勝利。オランダのゲームには展開が地味という印象があるが、スピーディで、アクションの効果も分かりやすく、増やすかそのままいくかでちょっとしたジレンマも味わえた。
Koe zoekt Boer
H.ヴァン・トル作/ザゲームマスター(2008年)
2〜5人用/8歳以上/15〜20分
牛と農夫公式ページ

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飛べ飛べダンボ(Flieg Dumbo flieg)

二手後をプロット
ダンボを操縦して、次々変わる目的地にたどり着くことを目指すボードゲーム。1989年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。
ダンボは3枚のタイルが一重ねになっていて、手番には鼻の向きに1〜5マス進む。移動が終わったら一番上のタイルを取り、好きな向きにして一番下へ送る。次の手番には、代わって一番上になったタイルの鼻の向きに進むことに。つまり、二手後の方向を次々とプロットしていくという、見かけによらず難しいゲームである。
タイルをめくるとき、真ん中のタイルを見てはいけないから、次の手番はどっちで、次の次はどっちかを覚えておかなないと、ダンボは迷走することになる。その上、ほかのダンボが行く手を遮って計算が狂うことも。目的地は、誰かが着いたら別のところに変わるので、先を越されないようにしたいし、越されそうなら次の目的地を狙いたい。
3枚のタイルの向きを覚えるのはそう難しくない。それよりも、ほかのダンボより先に着けるかどうかの計算が難しい。間に合わないkなと思っていたら、ほかのダンボ同士がぶつかりあって、漁夫の利が転がり込んでくることも。
記憶違いで迷走する神尾さんを尻目に、くさのまさんとデッドヒートを繰り広げていたが、新しい目的地タイルを引いたとき、その目的地にいると自動的にもらえるというラッキーなルールがあって、その分でくさのまさんの圧勝。こういうタナボタはなしにするのもいいが、飛行には思いのほか苦労するので、これくらい運の要素があってもいいのかもしれない。
Flieg Dumbo flieg
V.チャーヴス/シュミット(1989年)
2〜4人用/6歳以上/30分
(絶版・入手難)