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アンケート:TGF

Q.17:テーブルゲームフェスティバルには行ったことがありますか?(2008年10月)

A.ほぼ毎回行っている 9票(7%)
B.行ったことがある 23票(19%)
C.行ったことはない 90票(74%)

今月末に開かれるテーブルゲームフェスティバル、4分の3が未経験という答えでした。ゲームマーケット未経験者が半分程度だったことを考えても、まだ一般的でないイベントのようです。かく言う管理人も、都合がなかなかつかなくて一度も参加したことがありません(今年は初参加予定です)。輸入ゲームショップはエッセンの最新作を競って発売し、ゲームマーケットで人気の同人ではテストプレイができます。いろいろ見どころのあるテーブルゲームフェスティバルに、皆さん足を運んでみましょう。
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『アグリコラ』日本語版によせて

先日ホビージャパンから発売発表された『アグリコラ』の翻訳は、私が担当した。〆切までの短い期間、作業かかりっきり。新幹線の中ではノートパソコンの充電が切れるまで、家に帰れば泣き叫ぶ子どもも妻もそっちのけ、家事もすっぽかして没頭。鬼である。
『アグリコラ』とは17世紀ドイツの農業を描いたドイツのボードゲーム。畑を耕し、牧場を作って動物を飼い、家を増築し、家族を増やし、生活を豊かにしていく。世界的に人気の作品で、現在ドイツ語、フランス語、英語、オランダ語、ポーランド語、チェコ語、スペイン語、韓国語の8ヶ国語版が発売されており、さらに今回、イタリア語・ハンガリー語・スウェーデン語版と共に日本語版が作られる。 発売個数は年内に総計60000セットに達するという。
そのきっかけはミクシィのコミュニティ「アグリコラ」。コミュニティ発足記念に、メーカーのルックアウトゲームズ(ドイツ)に問い合わせたところ、忘れた頃にベルギーのカルタムンディから返事が来たのだった。個人では到底資金など出せないので、ホビージャパンにメールを送ったところ、とんとん拍子に話が進み、年内にも発売されるという話だ(同時発売されるイタリア語版のせいで遅れている模様。働け!イタリア人)。
カードは発売当初、知人から頼まれて自力で翻訳していたが(こちらで公開)、このたびルールを別の知人から譲り受け、それを元に練り直した。それにボードから箱裏から、テキストが書いてあるものは全部翻訳である。カードのほうも誤訳や不明瞭な箇所がたくさんあったのでドイツ語の原文と対照しながら全部チェックし直し。何しろ300枚もあるので、1枚2分でも10時間かかる。
ちょうど『翻訳はいかにすべきか』とか『ドイツ語翻訳教室』なんて本を読んでいたので、正確を期しつつ読みやすいような工夫(特に主語と代名詞の省略)をできる限り取り入れたが、結果として出来上がったものを自分で読んでみるとあまり満足の出来とはいえない。ただ、ドイツ語のルールを読む力はずいぶんついた気がする。恩師が以前、語学は毎日怠らないことだと仰っていたのを思い出す。
昨年の『ドイツゲームでしょう!』に匹敵するくらいのエネルギーを費やした『アグリコラ』、発売された暁にはぜひ手にとってみて下さい。
ホビージャパン:特報!! ホビージャパンより「タリスマン」と「アグリコラ」の日本語版が今冬発売!!