オランダゲーム賞に『アグリコラ』
今年で9回目となるオランダゲーム賞は、新作の中から9タイトルをノミネート。9月に発表され、過去最高となる1210人の一般愛好者がプレイして投票。ノミネートと全順位の結果は下記のとおり。
『アグリコラ』は投票者の55%から支持され、2位を大きく引き離しての1位となった。昨年のドイツゲーム賞と国際ゲーマーズ賞をはじめ、数々のゲーム賞を受賞しており、さらに新しい栄冠が加えられた。
2位は今年各国で人気を呼んでいる『パンデミック』。世界中で旋風を巻き起こしている『ドミニオン』は4位止まりとなった。
【オランダゲーム賞2009】
1位:アグリコラ(Agricola) 1.878点
2位:パンデミック(Pandemie) 1.238点
3位:ストーンエイジ(Stenen Tijdperk) 1.054点
4位:ドミニオン(Dominion) 1.036位
5位:シティーズ(Cities) 667位
6位:バベルの塔(Het Achtste Wereldwonder) 638点
7位:クラコフ1325年(Krakow 1325 AD) 490点
8位:エイジオブエンパイア3(Age of Empires III) 444点
9位:シカゴエクスプレス(Chicago Express) 347点
・Nederlandse Spellenprijs:Agricola wordt gehuldigd op het Spellenspektakel
ノンリプレイの理由
メビウスゲームズのインタビューで、新しいボードゲームはルールを覚えないといけないのでたいへんじゃないかという質問に対して、能勢さんはこのように答えている(『トイプラス』) 。
それはないんじゃないかと思いますけどね、大人でもそうですけど知ってるゲームをやりたいっていう保守的な考え方がどっかにありますね、それから目新しいものやってみたくてしょうがないっていうところと、やっぱり同じじゃないですかね。
当サイトで行ったアンケート「同じゲームを2回以上プレイしますか?」では、はいという答えた方が6割、1回しか遊ばないゲームが多いと答えた方が2割だった。2回以上プレイするという人にも、2,3回の人から、何十回何百回と繰り返す人までさまざまいるだろうから、皆が「やり込み派」というわけではないだろう。しかし、1回しか遊ばないゲームが多いという人は「ノンリプレイ派」と言える。
私はノンリプレイ派である。どこかで遊ぶことができたゲームはどんなに面白いと思っても買わないようにしているし、所有するゲームも遊んだら積極的に手放すようにしている(収納スペースの問題もあるが)。また傑作といわれるゲームでも、5年に1度ぐらいしか遊ばない。こんなノンリプレイ派はごく少数のようだ。
ノンリプレイ派は「新作(つか、買ったゲーム)をとっかえひっかえ遊んでおもろいか?」などと揶揄され、モノを大切にしていないとか、ゲームの真価を捉えていないとか批判されることもある。しかしこれは趣味や好みの問題であり、繰り返し遊ぶのと比べて正しくないとか良くないというものではない。
そのことを分かってもらうために、繰り返し遊ばない理由を以下に記しておきたい。もちろんこれは、繰り返し遊ぶ楽しみを否定するものではないし、ノンリプレイをオススメしているわけでもない。マイナーな趣味のマイナーなプレイスタイルにも一理あることを分かって頂ければ十分である。