カタンニュース2010
オリジナル版の版元であるドイツ・コスモス社は、基本セット、基本セット5〜6人用拡張、航海者セット、航海者セット5〜6人用拡張、騎士セット、騎士セット5〜6人用拡張、商人と蛮族セット、商人とバーバリアンセット5〜6人用拡張の全てについてデザインを一新。大きな太陽を中央にあしらった箱絵で統一された(基本セットは馬荷車を引く夫婦のイラストが追加された)。コンポーネントのデザイン変更については不明。
またコスモス社は、9月に15周年記念版(写真)を発売する。厚みのあるタイルと数字チップ、木製のコマ(通常版はプラスチック製)、木製の箱に入っており、5〜6人用の拡張も付属する。値段も59.99ユーロと、通常版の2倍以上する豪華版である。10周年記念として作られた2つの記念版(超豪華な3Dボックスと安価なゴールドエディション)の中間的な位置づけのようだ。
さらに新作として、2人用カードゲーム『カタンの領主たち(Die Fürsten von Catan)』も9月に発売が予定されている。これまで発売されていた『カタンの開拓者カードゲーム』のリメイクで、カードを3つのデッキに絞り、プレイ時間を短くしたり、攻撃的なカードをなくしたり、不要なルールを削ったりして初めての人に遊びやすいようにする。デザイナーであるK.トイバー氏のブログで開発経過を知ることができる。
アメリカでカタンシリーズを展開するメイフェア社は6月、英語版限定の歴史セット『アメリカの開拓者(Settlers of America)』を発売する。2月14〜17日にかけて開かれたニューヨーク・トイフェアで明らかにされた。東海岸から線路を引きながら西に進み、駅をつくって品物を生産し、ほかのプレイヤーの駅に配達する。西進するにつれて東側のチップがなくなり、生産力が落ちていくので、否が応でも西を目指さなければならない。3〜4人用、10歳以上、60〜90分、55ドル。
「100年に1度の傑作(ドイツ・フレンスブルガー新聞)」といわれ、世界中で1000万セット(拡張を含む)販売され、今もなお1年に10万セット売れているという『カタン』。ニンテンドーDS、iPhone、ブラックベリーなどへのデジタル化も盛んに行われている。今年の大きな展開に、さらにまた遊ぶ人が増えそうだ。
日本国内では、アメリカ・メイフェア版が最も手に入りやすく、アマゾン
・Kosmos Verlag:Die Siedler von Catan
・Catanism – The Bloggers of Catan:The Reform of the Card Game in 2010 – Part 3
・Boardgame News:Convention Report: New York Toy Fair 2010 – Mayfair, ThinkFun, More
・Welt Online:Klaus Teuber, der Siedler von Catan
『ボードゲーム・ジャンクション』発売記念イベント
まもなく発売予定の書籍『ボードゲーム・ジャンクション』(安田均氏・グループSNE著/新紀元社/2,800円)の発売を記念して27日(土)、大阪のイエローサブマリンなんば店にてイベントが行われる。現在参加予約受付中。
『ボードゲーム・ジャンクション』は、毎月発行されているテーブルトークRPGの専門誌『Role&Roll』の連載を元に大幅に加筆した本。2000年代の約10年間に発売されたボードゲームを総括する集大成となっている。手軽なボードゲームの紹介『ウニ頭でもできるもん!』、実況解説の『ボードゲーム・リプレイ』、注目作の紹介『クローズアップ』、さらに執筆者による座談会が収録されている。
発売記念イベントでは著者の安田均氏と秋口ぎぐる氏、ほかにも友野詳氏などがゲストに招かれ、12:30から30分のトークショーの後、5時間半にわたってボードゲームを遊ぶ日程になっている。定員は20〜30名で参加費800円。当日『ボードゲーム・ジャンクション』を購入すると参加費は無料になる。
参加申込はイエローサブマリンなんば店に直接電話にて。詳しくは下記のホームページを参照のこと。
・Group SNE:ボードゲーム・ジャンクション発売記念 SNEの先生方と一緒にボードゲームを遊ぼう!!
・Group SNE:『ボードゲーム・ジャンクション』インタビュー