Posted in ゲーム賞

ヒッポダイス・デザイナーコンテストにプフィスター氏

ドイツのゲームサークル「ヒッポダイス」が主催するデザイナーコンテスト(Hippodice-Autorenwettbewerb)の結果が発表され、『ザヴァンドールの鉱山』の作者A.プフィスター氏(オーストリア)が1位に選ばれた。
第23回を迎えるデザイナーコンテストは、新人デザイナーの登竜門として知られる。S.ドラ、M.シュレーゲル、M.シャフト、ブラント夫妻など、このコンテストで名前を知られるようになったデザイナーも多い。近年はドイツ年間ゲーム大賞が後援し、最終審査はアレア、ペガサス、アミーゴ、ハンス・イム・グリュック、コスモス、アバクス、シュミットといったメジャーメーカーから編集者が選考している。
今年は200弱の応募があり、その中から46作品が試作品のテストプレイにかけられた。1位に選ばれたプフィスター氏の『アフリカ1830』は、19世紀の商人となってアフリカにプランテーションや鉱山を建設し、お金を儲けるゲーム。未発売の作品が対象のため、製品化を待っている状態である。
外国からの応募も多いが、今年はアメリカ人の作品が最終選考に残っただけで、入賞は全てドイツ語圏のデザイナーで占められた。
【ヒッポダイス・デザイナーコンテスト2011】
1位:A.プフィスター『アフリカ1830(Afrika 1830)』
2位:R.シュッペ『ヘクサ・マキシマ(Hexa Maxima)』
3位:V.ゼンガー『家来(Vasall)』
キッズゲーム賞:C.シャウフ『小さい蜂のお友達(Bienchen Bande)』
長時間ゲーム賞:T.シュピッツァー『ルール地方の船運(uhrschifffahrt)』
Hippodice Spieleclub e.V.:Endrunde 2011

Posted in 日本語版リリース

『カタンの開拓者たち』スタンダード版4/18発売

ジーピーは4月18日、『カタンの開拓者たち(Die Siedler von Catan)』スタンダード版を発表する。3〜4人用、60〜90分、3990円。
すでに昨年11月に同社から携帯キャリーケース版(2100円)が発売されているが、今度はドイツ語版と同じサイズで、これまで国内販売されていたアメリカ版(6000円)から価格が3分の2に下げられた。オリジナルサイズの日本語版としては2004年にカプコンとハナヤマが発売した『スタンダードカタン』以来7年ぶりとなる。
イラストのデザインは2010年のドイツ・オリジナル版に準拠。パッケージはバンダイの『チケットトゥライド』のように見開きにでき、店頭でゲームの内容を確認することができるようになっている。見開きの中の写真でゲームをしているのは、ゲームアイドルの杏野はるなさん。コマはドイツのオリジナル版と同じプラスチック駒が用いられ、カードは携帯キャリーケース版より厚くなる。ルールブックは初めての人でも分かりやすいように全面改訂された。
『カタンの開拓者たち』は1995年にドイツで発売され、世界中で1500万セットを販売したビッグタイトル。ダイスを振って資源を手に入れ、ほかの人と交換し道や街を建設して領地を広げる開拓ゲームで、運・戦略・交渉といったボードゲームの粋をトータルに楽しめることから人気を集めた。安価で安定供給されるようになることで、日本でも愛好者がさらに増えることが期待される。
TGW:カタンの開拓者たち