オランダゲーム賞2011に『ハンザ・テウトニカ』
1位の『ハンザ・テウトニカ』は、中世の北ドイツを舞台に、豪商となって交易能力を上げ、商館を建てて都市をつなぎ、名声を高めるボードゲーム。2009年にドイツのアルゲントゥム出版から発売され、今年度にオランダ語版が発売されていた。
受賞全投票者の6割が投票し、2位の『世界の七不思議』を500ポイント以上差をつけての圧倒的な人気。ここまで主なフリーク向けの賞を総なめしている『世界の七不思議』が後塵を拝するのは珍しい。ちなみに昨年の1位は『電力会社』。
受賞した『ハンザ・テウトニカ』は11月19日にアメルスフォールトで行われるドゥコシム・ボードゲーム祭にて表彰される。
【オランダゲーム賞2011】
1位:ハンザ・テウトニカ(999ゲームズ)
2位:世界の七不思議(レポス)
3位:禁断の島(ホワイトゴブリン)
4位:ウィザード(999ゲームズ)
5位:インペリアル2030(ザ・ゲームマスター)
6位:K2(ホワイトゴブリン)
7位:リノ(Lino/ジョーコ)
8位:太陽、海、そして砂(クワリ)
・Nederlandse Spellenprijs:Verkiezing 2011
・ボードゲームショップ検索:ハンザ・テウトニカ
シュピール’11新作情報:クイーンゲームズ
『ランカスター』がエキスパートゲーム大賞にノミネートしたクイーンゲームズの今年のラインナップは、有名デザイナーを投入して気合が入っています。
★キングダム・ビルダー(Kingdom Builder)
D.X.ヴァッカリーノ作、2〜4人用、8歳以上、45分。
『ドミニオン』作者がデザインしたボードゲーム。森林や山地など様々な地形のヘックスに、村を作って王国を築きます。手番には地形カードを出して、指示された地形に村を作ります。ほかの村に隣接して村を作れば、追加アクションができます。手元の3枚のカードに指示された条件(海岸にある村、あるエリアで一番多いなど)で、ゲーム終了時に最も多く黄金を手に入れたプレイヤーの勝利です。バリアブルボードに、収入条件カード、追加アクションカードが毎回変わる仕掛けです。
★カステッリ(Castelli)
G.ブルクハルト作、2〜4人用、10歳以上、45分。
イタリアの領主たちが城の建設を競います。ボードは方眼になっており、資材の取れるタイルと建設スペースが交互に配置されています。毎手番、1枚ずつタイルをめくり、回転させることで、隣接する建物によりどのプレイヤーがどの資材を取れるかが決まります。このようにして手に入れた資材で城を建設し、勝利点を競います。拡張セットが2つ、同梱されています。
★スパルタ(Sparta)
Y.ホルトカンプ作、2人用、10歳以上、30分。
アテネとスパルタの戦いを描いたアブストラクトゲーム。現在14歳のデザイナーが12歳のときに制作したという作品です。
★ドイツ鉄道(German Railways)
H.ウー作、3〜5人用、12歳以上、90分。
2008年にウィンサムゲームズから発売された『プロイセン東鉄道(Preußische Ostbahn)』のリメイクです。クイーンゲームズでは、この作品を皮切りに「アイアンホースコレクション」と銘打って、シリーズ化していきます。
★ランカスター:新法律(Lancaster: Die neuen Gesetze)
M.クラマー、W.パニング作、2〜5人用、10歳以上、60分。
『ランカスター』の拡張で、プレイヤーが投票する新しい法律が18入っています。基本セットの法律と入れ替えてプレイします。
★アルハンブラ・カードゲーム:ベルギー(Alhambra – Das Kartenspiel: Sonderedition Belgien)
アルハンブラカードゲームのイラストをベルギーの街並みに変えました。小便小僧などが登場します。
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