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シュピール’11新作情報:ツォッホ

今年のツォッホはほとんど情報が出ていませんが、イタリアのゲームサイトによると、イタリアのゲームが多く出版される模様です。
アクイレイア(Aquileia)
C.ドーロ作、3〜5人用、12歳以上、90分。
イタリアのゲーム賞「プレミオ・アルキメーデ(Premio Archimede)」受賞作品。ローマ帝国第2の都市で富を築きます。ワーカープレイスメントでカードやダイスを手に入れ、コロッセウムでグラディエーターを戦わせたり、馬車の競争をさせたりします。その賞金でさらに建物を作り、勝利点を集めます。
アウエリア
カリマンボ(Kalimambo)
A.スクリットーレ作、3〜7人用、8歳以上、20〜30分。
「プレミオ・アルキメーデ」5位入賞作品。狭い道を、サイに追いかけられながらカードを出して逃げまくるレースゲームです。
それ捕まえろ(Schnapp’s)
C.A.ロッシ作、3〜8人用、9歳以上、30〜45分。
似たようなカードがテーブルに並べられて、説明を聞いて取るパーティーゲームです。協力の要素もあります。
Zoch-Verlag
シュピール’11新作情報

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エパミノンダス(Epaminondas)

ファランクス自由自在

縦横斜めに列を作って相手の陣営を陥れる2人用アブストラクトゲーム。1980年のドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品。コマを1つずつ動かすのではなく、まとめて列を組んで一気に動かすのでダイナミックである。
自分の番には、単独のコマか、コマの列(「ファランクス」)を1つ動かすことができる。コマは八方向に1マス、ファランクスはコマの数まで。斜めに3個並んだファランクスなら、斜めに3マスまで進める。
ファランクスの組織は自由。コマを一箇所にまとめておけば、そこから縦横斜め自由自在にファランクスを組んで出撃できる。移動先で集結してまた別のファランクスに組み直してもよい。でも一箇所に集めすぎると、ほかのエリアが手薄になるというジレンマがある。
相手のコマを取るには、相手よりコマの数が多いファランクスを組まなければならない。大きなファランクスを作ったほうが有利だが、ファランクスのコマ数はあくまでも同じ列で比べるので、わきから攻められるともろい。
敵陣の1列目にあるコマの数が、相手を上回った状態で、相手が次の手番でタイに戻せなければ勝ち。
1戦目はぽちょむきんすたーさんが強大な2列のファランクスを組み、私はそれを斜めから分断する作戦。1回は切ったものの、再結集されて負けた。2戦目はくさのまさん対ぽちょむきんすたーさん。各地で小競り合いが続いたが、少しずつ戦力を奪ったぽちょむきんすたーさんの2連勝。
大きいファランクスが一気に動くのがダイナミックで面白い。斜めのファランクスなど奇手で大きなファランクスを分断したときは気持ちよかった。2人用アブストラクトは苦手だが、このゲームはクリエイティブな手があれこれ考えられるのがよい。
Epaminondas
R.アボット/ビューテホルン(1979年)
2人用/10歳以上/20分
絶版・入手難