ドイツ、秋の人気作は『数エーカーの雪』
ドイツのボードゲームサイトで、秋の新作評価アンケートの結果が相次いで発表された。エッセンで行われ、『トゥルネー』が1位を獲得したスカウトアクションも合わせ、いずれも異なる結果となっている。
ボードゲームアンケート(Spieleumfrage)はネットで行われるアンケート。エッセン国際ゲーム祭の新作限定で242名が回答。結果、M.ウォーレスのデッキ構築を使った2人用ゲーム『数エーカーの雪』が1位となった。
1位:数エーカーの雪(A few acres of Snow / ツリーフロッグ)1.84/52
2位:トラヤヌス(Trajan / アンモナイトシュピーレ)1.88/120
3位:エクリプス(Eclipse / ラウタペリト)2.06/22
4位:タケノコ(Takenoko / マタゴー)2.12/15
5位:コロニアル(Colonial / ストラタジェム)2.15/10
6位:ハワイ(Hawaii / ハンス・イム・グリュック)2.21/95
7位:フラッシュポイント火炎救助隊(Flash Point Fire Rescue / インディーボード&カード)2.24/20
8位:ケベック(Québec / イスタリ)2.24/37
9位:バヌアツ(Vanuatu / クロックニクドゥイル出版)2.26/25
10位:祈り、働け(Ora et Labora / ルックアウトゲームズ)2.29/79
(1最高〜6最低の6段階評価。ベイズ推定によるランキングと投票数)
・Spieleumfrage:Spieleneuheiten Herbst 2011, Spiel´11
ザウアーラント・ゲーム会(Spieletreff Sauerland)は11月の10日間、ホテルで行われるゲーム会。全日でも2食付き432ユーロ(45000円)で参加できる。今年はその中で、138名が投票した。1位は『コロニアル』。ゲームマーケットでテンデイズゲームズが少量扱ったが、次期入荷未定となっている。ここでも『数エーカーの雪』が3位と高い評価を得た。
1位:コロニアル(Colonial / ストラタジェム)1.23/13
2位:シュピール(アバクスシュピーレ)1.28/25
3位: 数エーカーの雪(A Few Acres of Snow / ツリーフロッグ)1.72/18
4位:シヴィライゼーション・ボードゲーム(Civilization – Das Brettspiel / ハイデルベルガー)1.76/21
5位:サンダーストーン:ドラゴンの塔(Thunderstone: Drachenturm / ペガサス)1.76/17
6位:ブルゴーニュ(Die Burgen von Burgund / アレア)1.80/82
7位:1830(1830 / ルックアウトゲームズ)1.83/12
8位:祈り、働け(Ora et Labora / ルックアウトゲームズ)1.87/36
9位:コアワールド(Core Worlds / ストロングホールドゲームズ)1.90/11
10位:ケベック(Québec / イスタリ)1.92/26
(1最高〜6最低の6段階評価。平均によるランキングと投票数)
・Spieletreff Sauerland:Spiele nach Rangfolge
自宅ゲーム会
忘年会シーズンを迎えた12月、行けなかったゲームマーケット反省会を兼ねて自宅ゲーム会。ゲームマーケットの入手物をひと通り鑑賞してから、エッセン国際ゲーム祭の入手物を遊んだ。
★サンティアーゴ・デ・クーバ(Santiago de Cuba)
エッガートシュピーレ社のキューバシリーズ第3弾。サトウキビ、柑橘類、タバコを手に入れ、ラム酒、葉巻に加工して、港に停泊している船に積む。品物ごとにダイスで決まる船の需要に対して、いち早く揃えて積み込めるかがポイントである。ロンデル式でキューバ人たちを周り、それぞれのキューバ人に対応する建物を使うという二段階で、アイテムを取ったり加工したりする。建物を所有すると、ほかの人が使うたびに得点が入るが、それゆえにほかの人に使ってもらえないことも。千載一遇のタバコ出荷で得点したcarlさんが、その後もダンサーのマリアで手堅く稼ぎ1位。骨太のドイツゲームで、安心して楽しめた。(eggertspiele, 2011)
★トゥルネー(Tournay)
フランスの都市を作るべく、建物や人物のカードを取って並べるゲーム。少しずつ性格の異なる赤白黄色のカードが、レベル1〜3に分かれており、自分の市民コマを使ってカードを取ったり特殊効果を使ったりする。カードは3×3の9枚しか並べることができず、それ以上は重ねて置かなければならない。最終的にカードやコマを得点化するレベル3の「名声建築物」をどれくらい建てられるかが勝負。その「名声建築物」は、建てると自分だけでなくほかの人も同じ条件で得点できるのがポイントで、種類を選ばないとほかの人ばかり得点してしまうところが面白い。1戦目はほかの人の名声建築物にうまく乗って私の1位。上級ルールの2戦目は建物を1種類に絞って大量得点したくさのまさんの1位。効率よく手を進めるには、カードのコンボだけでなくアクションの順番も大切で、60分未満で遊べることもあってやり込み甲斐がある。(Pearl Games, 2011)
★ゲット・ビット(Get Bit)
ロボットがサメに食べられないように逃げるゲーム。一斉にカードを出して、バッティングしていなければ数字の小さい人から前に逃げる。ひと通り移動した後最後尾にいるロボットがサメに手足を食いちぎられてしまう。4回食われると脱落で、生き残りが勝利。手足が取れるようになっているロボットと、口が開くサメのギミックが大迫力。carlさんが無傷で生き残った。ロボットだと思っても、強烈なインパクトがあった。(Mayday Games, 2007)