ベルギー金のルド賞に『世界の七不思議』
今年の大賞は『世界の七不思議』。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞、ドイツゲーム賞、アラカルトカードゲーム賞、国際ゲーマーズ賞など主要な賞を総なめにしているカードゲームだ。同じオランダ語圏のオランダゲーム賞では2位に入り、となりのフランスでは年間ゲーム大賞ではファイナリストになっている。
11月26日から2日間にわたって、ベルギー北部のブルーヘムという街でボードゲーム祭「SPEL 2011」が行われ、大賞はその前日に発表された。このイベントの今年の参加者は2823名と、日本のゲームマーケットと同規模である。
【金のルド賞2011】
大賞:世界の七不思議(7 Wonders)
ノミネート:アサラ(Asara)、スポットイット(Dobble)、インペリアル2030(Imperial 2030)
・Gouden Ludo 2011
マンモス・マンボ(Mammut Mambo)
みんなご一緒に「マンボ!」
ラベンスバーガーが今春、小箱のパーティーゲームシリーズを3タイトル投入した。そのうちの1つがこの作品で、作者はパーティーゲームが得意なR.フラガである。残りの2タイトル『トフワボフ』『ノーボディ・イズ・パーフェクト・コンパクト』は言語依存が高いが、『マンモス・マンボ』はそのまま遊べる。
順番に自分の前の山札から1枚めくっては、出てきた原始人のポーズと掛け声をみんなで一斉にやる。「マンボ!」といって片手を上げ、「ボンボン!」といって額のところで両腕をクロス。1枚ずつ増え、やがて全員の分がめくられると、人数分のポーズを順に行うことになる。
これだけならさほど難しくはない。ひねりは2つあって、1つはカードに2種類の背景があり、背景によってポーズの順番が右回りか左回りか変わるところ。もう1つは、後から出た同じポーズはスキップしなければいけないところ。皆から遅れを取ったり、違うポーズを取ったりしたら、ペナルティーとしてそれまでめくられたカードを受け取らなければならない。
さらに、ときどきマンモスカードが入っていて、これがめくられたら中央のマンモスを早い者勝ちで取る。マンモスはプレイヤー人数より1頭少ないという椅子取りゲーム。次はどのポーズ?なんて考えていたら間に合わない。
誰かの山札がなくなるか、マンモスカードが一定数出たら終了。
ポーズの順番がややこしかったが、次第に飲み込めてくるにつれスピードが上がる。全員で間違うこともあったが、ちょっとでもためらうとダメである。carlさんが正確かつ迅速な動きでカードをなくし、『オウガ・ボウガ』に続いて1位。早さと正確さの両立は難しく、エキサイティングだった。どれだけ恥ずかしがらずに集中するかがカギだ。
Mammut Mambo
R.フラガ/ラベンスバーガー(2011年)
3〜6人用/6歳以上/20分
国内未発売