ボードゲームの著作権をめぐって協議、ドイツ
ボードゲームデザイナーの著作権を求める署名運動が4月に行なわれた件で、今月8日ベルリンにて、ボードゲームデザイナー連盟(Spielautorenzunft)と、ボードゲーム出版社の代表で構成されるボードゲーム専門委員会(Fachgruppe Spiel)が代表者による協議を行った。
会談に先駆けてボードゲームデザイナー連盟は4300人分の署名を提出。出版社側は、ボードゲームデザイナーの独占的な権利と曖昧な立場が著作権について協議する上で主な障害になっていることを強調。一方、ボードゲームデザイナー側は原則として著作権者である経過を明らかにすることを求めた。一部議論も白熱したが、双方の見解を明らかにした契約書のひな形を作ること、10月にボードゲームと著作権について資料をまとめ、議論を行うことを確認した。
ボードゲームデザイナー連盟は、出版社側もボードゲームデザイナーの著作権について理解を示したことを評価し、今後も文化財としてのボードゲームのために、共に責任をもって関与していくことを検討できたとしている。
・SAZ:Konflikt um Urheberstatus der Spieleautoren: 4.300 Unterschriften übergeben, Gespräche wieder aufgenommen
火と炎(Feuer & Flamme)
焼けるはずない
バーベキュー台の上に、野菜や肉を崩さないで積み上げるバランスゲーム。デザイナーのドラとラインドルのコンビで作るのは『メイクンブレイク・チャレンジ』『エヌーク』『ひつじのショーン:ウンコアラーム』などキッズゲームばかりである。この作品も、4~5歳から遊べるゲームだ。今年のオーストリアゲーム賞では、『ワンダーランド』と共に審査員特別賞に選ばれている。
手番にはタイルをめくって指示された具材を、台の上に載せる。コンロは大変熱い(という設定な)ので、トングではさんで。トングではさむために、思い通りに置けないのがポイントだ。
具材はとうもろこし、マッシュルーム、なす、ピーマン、ソーセージ、肉、魚の7種類。全て木製というところが素晴らしい。それゆえに重みがあるので、台の端の方に置くとひっくり返ってしまうこともある。
具材を1個落とすとチップを1つ奪われ、3つなくなった人は脱落。最後まで残った人の勝ちになる。一度に3つ以上落とせば即脱落だ。
ナスやソーセージは平らな部分がないので非常に難しい。ピンチのときはお助けタイル。パス、2つ落としてからスタート、2つまでは落としてもチップが減らない保険の3枚があり、必要に応じて使う。これを使うかどうかの判断も勝負の分かれ目になる。
子供たちとプレイ。4歳の次女はすぐびびってお助けタイルを使いたがるが、そのせいで崩すことがあまりなく、結構最後まで生き残る。パスタイルは次の人にプレッシャーをかけるのでなかなか有効なようだ。写真は大人が大人気なくプレイした写真。赤ピーマンの上にソーセージが乗ることを「発見」した神尾さんが1位となった。
Feuer & Flamme
S.ドラ、M.ラインドル/フッフ&フレンズ(2013年)
2~5人用/5歳以上/20分
国内未発売