仮面の使者(Masques)
おとなりの強豪
有力者カードを1枚ずつ離して置き、そこにアイテムとお金を置く。カードを切って配り、1枚ずつドラフトして手札を作ったらスタート。自分の番には、有力者カードと有力者カードの間に手札の1枚を置く。全部表にして、である。
全部置いて、隙間がなくなったらアイテムとお金の分配。それぞれの有力者カードの両どなりを比べて、数字の大きいほうがゲットする。配分が終わったらまたカードを回収し、アイテムとお金を置き直して、カードを配るところから。これを繰り返してアイテムを5種類全部か、どれか1種類4つ集めたら勝ち。
ドラフトでは自分のカードも相手のカードも回ってくるので、相手の弱いカードを置いて、そのわきに自分の強いカードを置けばアイテムをゲットできる。しかしそれを皆が考えているものだから思い通りには行かない。同じ数字だとどちらも取れないので、牽制しあった結果誰もほとんど取れないことも。
そんな均衡を打破するのが、お金を払って雇うエージェントカード。アイテムの位置を交換したり、ライバルを消したりできる。しかし雇うたびに相場が上がるので、だんだん雇いづらくなる。ここぞというときまでお金の無駄遣いをしないようにしたい。
3人プレイで30分ほど。アイテムが順調に揃い、早々とリーチしたが、最後の1個が取れない。ほかの全員が協力すればトップを止めるのはたやすいのである。でもふうかさんがお金を使い果たしてしまい、次にリーチしたkarokuさんは貯めこんだお金でエージェントを一気に投入して妨害をかわし勝利。「結局最後は金ですか!」「えげつなーい!」
公開情報が多いので、カウンティングなど始めれば考えることはきりがないが、チャンスはいろいろなところに転がっている上に、エージェントでひっくり返されることもあるので、息が詰まらずワイワイ遊べるゲームである。
Masques
C.シャヴァリエ、C.ドュマ、P.ペルマン/ファンタジーフライトゲームズ+アークライト(2013年)
2~4人用/14歳以上/45~60分
カプチーノ(Cappuccino)
コーヒーの香り漂うスタッキング
カップを重ねて、一番上になることを目指すフランスのゲーム。スタバにありそうなコーヒーカップ(サイズは小さいですが)がオシャレである。
ゲームボードはなく、テーブルの上にランダムに隙間なくカップを並べてスタート。手番には、自分のカップをとなりにあるカップに重ねるだけ。カップは六角形になっていて、となりのカップは最大で6つあるから、選択の幅は広い。ただし、より高いカップの上には重ねられない。最後は一番上が自分のカップになっている人が総取りする。こうして一番多くカップを集めた人の勝ち。
ルールは簡単だが、ゲームが始まると考えるところが多い。取られないように取るにはどうしたらいいか。牽制したり、漁夫の利を狙ったり。広く浅く重ねていこうとすれば取られやすくなるし、一極集中で積み上げていこうとすれば、周囲が逃げていくのであまり集まらない。両方の戦略を場面によって使い分けることが必要だ。
シュピール会場で4人でプレイして10分ほど。最初はどうしたらよいか見当がつかないが、中盤から先に取らないと取られてしまう場所がいくつも出てくる。そこからは先の先を読んで優先順位を付けるが、すでに手遅れだったりして最下位。場面の趨勢をいかに早く読んで先手を打っていくかが大切だと感じた。とはいえ、コーヒーでも飲んで雑談しながら気軽に遊ぶのがこのゲームには合っていそう。
Cappuccino
C.シャベリエ/マタゴー(2013年)
2~4人用/9歳以上/15分
ホビージャパンから発売予定