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クウィックス・カードゲーム(Qwixx: Das Kartenspiel)

カンチャンズッポリで一発逆転
クウィックス・カードゲーム
昨年のドイツ年間ゲーム大賞で、『花火』と共にノミネートされた小箱ダイスゲーム『クウィックス』。小箱かつダイスゲームという、これまでの路線でない作品が選ばれたことで話題となった(TGiW:クウィックス)。
『花火』もそうだが、シンプルさが売りのゲームは大賞にノミネートされても拡張セットをリリースすることは難しい。そのため『花火』も『クウィックス』も、デラックス版が発売されたが、『クウィックス』は今年、カードゲーム版となった。デザイナーには『バザリ』のシュタウペが加わり、カードゲームならではの戦術性が加わった。サイコロは、振ってみるまで分からないが、カードはカウンティングによって何が出そうか、ある程度予測できる。
4色の列に左から×印をつけていって、多くつけるほど得点が上がるという仕組みは継承。しかし×印をつけるのは、山札に出てきたカードと、手札から出したカードの数字だ。
場札は4枚。手番プレイヤーがそこから好きなカードを取って手札に加えた後、場札に補充する。そのとき山札の一番上に出てきたカードにまず、全員が×印を付けられる(『クウィックス』の白いダイスにあたる)。
それから、手番プレイヤーのみ、手札からカードを出して、その数字に×印を付けられる。このとき、連番(赤の7-8-9など。1つだけ数字を飛ばしてもOK)でカードを出すと一気に3つまで×印を付けられるのがポイント。うまくカードが揃えば、一気に×印を増やせるので逆転も可能だ。
だから手札に赤の7と赤の9があるときに、赤の8を引いてきたときの「カンチャンズッポリ」感はカードゲームならではの醍醐味である。面白いのは、カードの裏面に数字だけ書いてあって、色は引いてみないと分からないところだ。「赤の8はもう切れている? じゃあ赤の6狙いで」などという麻雀のような読みがある。
ダイスゲームでは誰かが1つの列を閉鎖すると、ほかの人は記入できなくなったが、今度はそんなことはない。少し待っても左の方から詰めておいて、カードが揃ったところで一気に片付けるといった戦略も可能だ。でも、誰かが2列閉鎖したら即座にゲーム終了。各列の×印の数で得点計算し、多い人が勝つ。
5人プレイで20分。1ゲーム目はカード3枚が走って私が1位。ほかの人の手番に山札から出てきたカードでも順調に×印を付けることができた。2ゲーム目は、手札にいいカードがあって、チャンスを狙っているうちに出遅れてしまった。カードゲームならではのテクニカルな部分やアヤがあって、ダイスゲームとはまた違った楽しさがある。
Qwixx: Das Kartenspiel
S.ベンドルフ、R.シュタウペ/ニュルンベルガー・シュピールカルテン(2014年)
2~5人用/8歳以上/15分
ゲームストア・バネスト:クウィックス・カードゲーム

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元すごろくや店員、ゲームマスター開業

元すごろくや店員のあだちちひろ氏(写真)が、3月31日よりゲームマスターとしての活動を始めた。初心者向けのゲーム会も定期的に開催するほか、パーティーや結婚式の二次会などへの出張に応じる。
ボードゲーム専門店すごろくや(東京・高円寺)で4年間勤務している間、ゲーム販売、イベント企画を担当してきたあだち氏。親子ゲーム会、大人のゲーム会、人狼ゲーム会などの経験を活かしてゲームマスターを始めた。
現在企画されているのはカフェでのアナログゲームナイト、アナログゲーム女子会、ゲーム合コンの3イベント。第1回のアナログゲームナイトは4月26日(土)夜、荻窪のカフェバー「6次元」にて、1500円(ドリンク付き)。女子会は4月27日(日)午後、阿佐ヶ谷にて、2500円(お茶・お菓子付き)。ゲーム合コンは4月29日(祝)午後、阿佐ヶ谷にて、3500円(ドリンク、おつまみ付き)。
また家族や友達同士でゲーム会、誕生日会などのパーティー、結婚式二次会など各種イベントへの出張も受け付け、目的に合ったゲームをチョイスし、進行も務める。料金は人数、場所、時間帯によって異なり、見積もりをとってから決める仕組み。
あだち氏は当サイトの取材に対し、「アナログゲームの素晴らしい世界を沢山の人に知ってもらおうと、ゲームマスター業を専門とした「あだちのYEAH!!!」をはじめました。ゲームといったらWiiやPS4ではなく、『ごきぶりポーカー』や『イチゴリラ』が真っ先に思い浮かぶくらいアナログゲームを広めたいと思っております。」とコメントしている。
イベントへの参加申し込みや見積もりは下記サイトから。
あだちのYEAH!!