サンクトペテルブルク新版、クラウドファンディングで
『サンクトペテルブルク』は2004年に発売され、ゲーム愛好者に根強い人気を集め続けるカードゲーム。ロシアを舞台に、職人・建物・貴族のカードを集めて得点を競う。独特のカード購入システムが高く評価され、ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞1位、国際ゲーマーズ賞大賞などに選ばれている。
今回の新版はイラストを一新するほか(有名デザイナー、イラストレーターの顔がコラージュされる)、5人まで遊べるようになり、追加フェイズのあるオプションルールも加えられる。
ハンス社初となるクラウドファンディングは、ドイツのボードゲームショップサイト「シュピールシュミーデ(Spieleschmiede)で行われている。出資者の顔写真をイラストレーターが描き起こし、箱絵などに入れるという限定特典を発表。250ユーロ(約35000円)で6枠(全て募集終了)用意したのが起爆剤となった。
出資は5ユーロ(約700円)から受け付けられており、35ユーロ(約5000円)以上(海外は送料別)でオリジナル拡張付きの製品が10月初旬に送られる予定となっている。40ユーロ以上の出資による特典は、特製ゲーム紙幣、ルールブックへの名前の記載など。
出資総額により、内容がグレードアップすることになっている。現在すでに得点マーカーとスタートプレイヤーマーカーが木製コマになる金額(2万2000ユーロ)になっており、さらに増えると助手コマの追加(2万5000ユーロ)、イベントカード(2万8000ユーロ)が加えられる。
出資の応募は下記リンクにて。
・Spiele-Offensive:Sankt Petersburg
小樽で「ボードゲームと文学」展、4月4日から
北海道・市立小樽文学館は4月4日から6月8日まで、企画展「ボードゲームと文学」を開催する。9:30~17:00、300円。JR小樽駅徒歩9分。月曜日(5月5日を除く)、4月30日(水)、5月7日(水)~9日(金)、13日(火)は休館となる。
平成24年に行われた企画展「テレビゲームと文学」に続く「ゲームと文学」シリーズ第2弾。近年ボードゲームが再注目されてきていることを受け、ボードゲームの内部に組み込まれた「物語」に着目し、文学との接点を探る。またゲームの盤面デザインやパッケージイラストなどアート的側面も鑑賞できるようにする。小樽の木のおもちゃ屋さん、キンダーリープの協力により実現した。
展示内容は、『魔法のラビリンス』と『ハリーポッター』、『小さなドラゴンナイト』と『指輪物語』、『3匹のおばけ』と『おばけのマール』、『アロザ殺人事件』と『シャーロック・ホームズ』、『海賊ブラック』と『宝島』、『やぎのベッポ』と『セロ弾きのゴーシュ』というように、ボードゲームと文学作品を関連付けて展示。またサイコロで指定された絵柄から各々物語を自由に作る『ストーリーキューブス』、ご当地ゲームとして『オタルスゴロク』『小樽切り絵カルタ』『ヲタブンクエスト』、前回の企画展との連動で『ボードゲーム版・走れメロス』などが展示される。中には実際に遊べるものも。
展覧会に合わせ、キンダーリープも訪れてはいかが。
・ 小樽文学館:ボードゲームと文学展
・ふうかのボードゲーム日記:Kinderliebへ行ってきた