ならず者の脱獄(Gauner)
大人気の脱獄囚
刑務所から脱獄するならず者を助けるカードゲーム。オリジナルはペットを集めるゲームで、スワンパナシア(台湾)から発売されたが、翌年にテーマを変えてニュルンベルガー・シュピールカルテン(ドイツ)からリメイクされた。この会社は、『クウィックス』など小箱の作品を多く発表していて注目される。
3列に並んだならず者の場札。カードはこの両端から取っていく。同じメンバーが連続で並んでいたら取ることができるのでお得。でも、大事なのは、どのメンバーを集めるかということだ。
カードを取ったら、その内側にあるカードが刑務所送りになる。このメンバーがラウンド終了時に脱獄して得点になるので、それを獲得できるように準備しておこう。
脱獄したメンバーを獲得できるのは、手札から同じメンバーのカードを最も多く出していた人だ。毎手番、手札から1種類を出すことができる。ほかの人が同じのを出していたら、それを上回る枚数出さなければならない。後から追加することはできないので、ある程度貯まったところで出したいところだが、ずっと貯めているとラウンドが終わってしまう。タイミングが悩ましい。
刑務所に一定数のメンバーが集まって満杯になったら脱獄してラウンド終了となる。脱獄したメンバーをそれぞれ最も多く出していた人が取り、その枚数と種類を掛けたものが得点になる。同じメンバーに偏らせるよりも、多種類集めたほうが得点が高いが、ほかの人も狙っているので、そううまくいくものではない。3ラウンドの得点合計で勝敗を競う。
3人プレイで30分ほど。集めているカードと、刑務所に入っていくカードがなかなか一致できなくて苦労した。場札の取り方は6通りだけだが、それぞれどのカードを取ればどのカードが刑務所に入るのか、そうすると誰が有利なのか考えるとなかなか悩ましい。
大事なのは無駄な競合を避けることである。tomokさんと私が金髪のおねえさんの取り合いをしている間に(2人とも譲れなかった様子)、bashiさんが大量得点をして1位。
貯め込もうとしているときに先に出されてお手上げになったり、かと思えば先手を打って先に出したつもりがあっさりまくられたり、カードを出すタイミングを巡る駆け引きがあって面白い。
Gauner
F.ラッキー/ニュルンベルガー・シュピールカルテン(2013年)
2~5人用/10歳以上/30分
ゲームストア・バネスト:ならず者の脱獄
タウン誌にボードゲーム連載記事、いわき
福島県いわき市近辺のタウン情報誌『タウンマガジンいわき』に、3月号から連載記事「ボードゲームの世界」が掲載されている。毎月25日発売、300円。
エリアのローカルなスポットやイベントを紹介するタウン誌にボードゲームが紹介されるのは珍しい。「スタッフ超個人的トピックス」として、Masa氏が毎回1タイトルずつ、ボードゲームを紹介する。
数年前から密かなブームとなっている「ボードゲーム」。そのラインアップは幅広く、2人で駆け引きしながら遊ぶモノや、大人数でワイワイと楽しめるようなモノ、また時間も10分程度で終わるモノから数時間要するモノまで、実に様々! そこで、”ボドゲ”初心者が入門に最適な定番の「ボードゲーム」を、”ボドゲ”中級者・Masaが紹介していきます。
これまで紹介されたのは『ワードバスケット』『ハゲタカのえじき』『ごきぶりポーカー』『ガイスター』『カルカソンヌ』。今後も続々紹介していく予定だという。
取材協力にあたっているのは地元のボードゲームサークル「いわきでボードゲームは、セザンヌ会」。記事を見てサークルに参加したいという連絡をしてきた方もいるそうで、地方都市ならではの小回りのよさが奏功しているようだ。
・タウンマガジンいわき
・いつも turn the tide.:タウンマガジンいわきにボードゲーム記事が掲載されました!