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サンクトペテルブルク新版、出資目標額大幅に上回る

ハンス・イム・グリュック社(ドイツ)初のクラウドファンディングとして、鳴り物入りで先月から始まった『サンクトペテルブルク(Sankt Petersburg)』新版の資金募集が、27日に締め切られた。目標額の2万ユーロ(約280万円)をはるかに超える7万5千ユーロ(約1000万円)を集めた。35ユーロ以上の出資者には限定の拡張付き製品が10月初旬に送られる。
クラウドファンディングでは、資金総額によってゲーム内容がグレードアップするのが通例。今回は、木製コマ、最初から各プレイヤーがもつ特殊能力「助手」、ゲーム中に発生するイベント、ブレットシュピールヴェルトでのオンライン版公開、12枚の新しいグループカード、得点トラックに置いて誰かが超えるとイベントが発生するハードル、ミッションカードという全てのオプションが加えられることになった。
アンケート(TGiWニュース「『サンクトペテルブルク』再版、貴族モデルを募集」)で貴族カードのモデルに選ばれたデザイナーは、V.フヴァチル(チェコ)、S.フェルト(ドイツ)、U.ローゼンベルク(ドイツ)。イラストレーターはD.マテウス、F.フォーヴェンケル(ともにドイツ)で、業界人はK.ガレギロス(チリ)T.ヴァーセル(アメリカ)、K.M.ヴォルフ(ドイツ)が選ばれた。貴族カードは、彼らと、出資者の顔をコラージュしたものになる。
出資していない人でも通常版を購入できる。今秋のシュピールでの発売が楽しみだ。
Spiele-Offensive:Sankt Petersburg

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アークライト、『ラブレター』を5月31日発売

ラブレター(アークライト版)アークライトは5月31日、世界的に人気を読んでいる国産カードゲーム『ラブレター(Love Letter)』を発売する。カナイセイジ作、杉浦のぼるイラスト、2~4人用、10歳以上、5~10分、1998円。
さまざまな身分の協力者を使って、お城の姫に恋文を届けるカードゲーム。手札を1枚しかもたず、その内容をほかの人に気づかれないように行動しなければならない。2年前のゲームマーケットで発売され、日本ボードゲーム大賞で1位を獲得。イタリア語、英語、台湾語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、ロシア語、ギリシャ語、ポーランド語、フランス語、オランダ語の13ヶ国語で発売されている。ドイツでは2014年度に発売されており、これから選ばれるドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞、アラカルト・カードゲーム賞への入賞も有力視されている。
日本では500円ゲームズで発表された初版から、封筒に入った廉価版(700円)、萌え絵イラストのアンソロジー『プリンセスワンダー』(3990円)が販売されているが、今回は追加カードとして通常カードと入れ替えできる「王」「王子」「姫(ショート)」「姫(メガネ)」「伯爵夫人」「女公爵」の6枚と、テキストの入っていないカード22枚が入っているのが特徴。イラストはカナイ製作所おなじみの杉浦のぼる氏による木版画調で箱絵まで統一した。
世界が注目する日本のカードゲーム。まだ遊んでいない方だけでなく、廉価版をどこにしまったか覚えていない(薄い封筒なので見えなくなりやすい!)という方も、この機会に入手しておこう。
アークライトゲームズ:ラブレター
TGiWレビュー:ラブレター