バネスト&ジョイゲームズ、ボードゲームを製作
主に輸入版ボードゲームを販売してきた両者が、オリジナル作品の製作に臨んだ。ゲームストア・バネストではこれまでもゲームマーケットに合わせて無料配布のオリジナルゲームを作ってきたが、本格的な製品化は初めて。製造やアートワークでcosaic(神戸)とTANSANFABRIK(京都)が協力している。
『GLOBETROTTER:世界を巡る旅行者』はイタリア人ゲームデザイナー、S.ソレンティーノ(『ダンシングダイス』『オストラコン』)の完全新作。海外デザイナーが日本市場向けに製作するのは『京都』(R.クニツィア/メビウスゲームズ、2013年)があるが珍しいケースだ。ゲームストア・バネストの中野将之店長と、イタリアのdVジョーキ(旧ダヴィンチゲームズ)の長年の付き合いから実現した。
勇猛果敢な旅人となって、ライバルと共に都市を巡り、世界一周競争を繰り広げるゲーム。次の都市の乗り物か色に対応するカードを手札から出して先に進んでいく。気球、飛行機、自転車といった乗り物を計画的に出していかなければならない。
6月に行われたゲームマーケット2014春では、ゲームストア・バネストのブースにて試作品のデモプレイが行われている。
・Facebook:Joygames x Gamestore Banesto : Product
『ツォルキン:マヤ神聖歴』日本語版、9月上旬発売
舞台は中米、作者はイタリア人、出版社はチェコというインターナショナルな作品で2012年秋に発売された。歯車を使ったユニークなゲームシステムで人気を集め、2013年にはドイツ年間エキスパートゲーム大賞に推薦され、日本ボードゲーム大賞(投票部門)を獲得した。
プレイヤーはアハウと呼ばれるマヤ諸部族の指導者の一人となり、神々への信仰を深め、自分の部族を繁栄へと導く。
ゲームはマヤ文明同様にツォルキン(神聖歴)が重要な意味をもつ。ツォルキンは回転する複数の歯車で表され、プレイヤーはこの歯車の回転により常に変化する盤面を考慮してゲームを進めなくてはならない。作物の収穫も、物資の調達も、記念碑の建立も、神々の怒りを鎮めるのも、このツォルキンの進行がかかわるのだ。
マヤの暦に従って寺院を建て供物をささげ、周期が終えるまでに偉大なる部族となるのは誰か?
これまで英語版がホビージャパンから流通していたが、チェコの作品ということもあり価格が7000円+税だった。今回の日本語版は、価格が500円下がっている。
・TGiWレビュー:ツォルキン:マヤ神聖暦
・play:game評価コメントリスト:ツォルキン マヤ神聖暦