アラカルトカードゲーム賞2014に『アブルクセン』
『アブルクセン』はほかの人より数字の大きなカードを自分の前に出しつつ、手札を早くなくすことを目指すカードゲーム。選択肢の多さ、奥の深さが評判を呼び、日本国内でも人気がある。オーストリアゲーム大賞、国際ゲーマーズ賞ノミネート、ドイツゲーム賞金の羽根賞を受賞している。
2位には日本人デザイナーのカナイセイジ氏による『ラブレター』が入った。昨年はAEG版で3位に入っていたが、今年はペガサス版で順位を上げた。同一タイトルが2年連続入賞するのは異例のことだ。7位にはbone5氏の『パレード』が入っており、日本人デザイナーの海外版が2タイトルもランクインしている。
【アラカルトカードゲーム賞2014】
1位:アブルクセン(Abluxxen / W.クラマー、M.キースリング / ラベンスバーガー)
2位:ラブレター(Love Letter / カナイセイジ / ペガサス)
3位:ウーゴ!(Ugo! / R.ヘークストラ、T.ヤンセン、P.ズイドホフ / プレイジスワン)
4位:ポートロイヤル(Port Royal / ペガサス)
5位:カシュガル(Kashgar / コスモス)
6位:スカルキング(Skull King / シュミット)
7位:パレード(Parade / シュミット)
8位:SOSタイタニック(SOS Titanic / ルドノート)
9位:フンギ(Fungi / ペガサス)
10位:コリョ(Koryo / ムーンスターゲームズ+アスモデ)
・Fairplay Online:À la Carte Preis 2014: Abluxxen
・TGiWレビュー:アブルクセン
シュピール’14:クワインドゲームズ
名作ゲームの豪華版などを製作しているオランダの出版社です。
A.エプロン作、2~4人用、12歳以上。プレイヤー人数×30分、ホビージャパンから6800円(税別)で11月下旬に発売予定。
地中海要衝の地に構えられた都市マッシリアは、ローマ帝国の重要な港町として、繁栄を極めていました。そしてマッシリアの市場は沿岸でもっとも人気があり、商人たちはそこに店を構えるためしのぎを削っていました。競争は激しく富を築くのは並大抵ではなく、露店の品ぞろえはしっかりとして裕福な顧客の関心を引き、評判を高めなければなりません。執政官の怒りを買ってしまえば、余計な出費がかさむことになってしまいます。お供え物をすれば神々の助力は期待することができます。
4色のダイスを使って対応する4種類アクションを実行します。港で商品を買い付け、市場にいる雇い主や執政官を動かし、神々に供え物をし、名声を得ます。ダイスの出目がそのダイスの価値となり、神殿に置かれているダイスを使って各アクションを実行し、使用したダイスは自分の前に置いておきます。このダイスは次のラウンドにふって価値を決め、神殿に置くことになりますが、お金を払って自分が使用するためにとどめておくこともできますので、お金の管理が重要になってきます。
2012年にクラウドファンディングで資金集めがされたものの、結局製作されなかった幻の作品の登場です。作者は『バヌアツ』の人です。
L.フェリーニ作、2~4人用、12歳以上。60~90分、ホビージャパンから7600円(税別)で11月下旬に発売予定。
プレイヤーは歴史の中で自分の文明を発展させていきます。ゲームは大きく分けて4つの時代に分かれており、技術を見つけ、芸術を編み出し、建築物を建て、世界の七不思議のような偉大な建物を創りあげていくことになります。そして探検隊を送り出して大陸の未踏の地を探り、遠き異国の都市を見つけ、軍勢を送り込み支配を試みて、もっとも偉大な文明となるのです。
タイルを配置して世界地図を作っていき、技術タイルを獲得することで様々なアクションが可能になっていくなど、人気の文明発展テーマに必要なルールを押さえつつ、比較的短時間で楽しめる作品に仕上がりました。