客は気まぐれでゴミも出す
毎ラウンド、各自6つのダイスをもち、一斉に振る。使うダイスは脇によけておいて、何度でも振り直せるが、先にやめた人から手番が決まる上に、最後まで粘っているとゴミを受け取る羽目になってしまう。これは焦る!
ここで決まったダイス目で、手番順にアクションを行う。アクションは収益源となるアトラクションの建設、特殊効果をもった施設の建設、客寄せ、ゴミ掃除、ボーナスカードの5種類。基本はアトラクションを自分の遊園地に置いて、客を入れることで収入が入る。施設はその効率を上げ、ボーナスカードは条件が合えばボーナスが入り、ゴミはペナルティを減らすために行う。
この遊園地、客はアトラクションを選り好みする。自分と同じ色のアトラクションにしか乗らないのだ。しかしどの客が来るかは運次第。好みの(同じ色の)アトラクションがないと、客は帰ってしまう。「アトラクションの建設」では、好きな色のアトラクションを置くことができる。そして「客寄せ」では、好きな色の客を袋に入れて、よく混ぜてから引く。自分が入れた客が出るとは限らない。アトラクションの色と合っていれば、その客はアトラクションにセットされ、毎ラウンド収入をもたらしてくれる(驚いたことに、ゲーム終了まで飽きないで乗ってくれる)。
袋からお望みの客が引けるかどうかが、ゲームの一番の盛り上がりどころである。「これだけ袋に紫入ってて、どうして出てこないの?」
6ラウンドで収入の最も多い人が勝ち。ただし最後はゴミ処理が待っている。ゴミが30個以上で無条件敗北となり、それ以下でも莫大な処理費用を支払わなくてはならない。ゴミはアクションやアトラクションに乗っている客などから絶えず吐き出されるので、「ゴミ掃除」や施設「トイレ」などでこまめに掃除しておきたい。
3人プレイで60分。ダイスは急いで決めなければならないが、そこで決めたアクションで、どのアトラクションや施設を取り、どこに配置するかで結構考えた。施設を活かしたダイスの選択ができず、またゴミ処理に力を入れすぎて遊園地が広がらずに負け。ダイスを振って出目を判断する早さと、お望みの客を引けるかどうかの運がゲームの中心だが、先を見越したアトラクションの配置、ゴミのこまめな処理、施設・ボーナスカードを活かしたゲーム展開と、マネージメントの要素もふんだんに盛り込まれている。
Steam Park
L.シルバ、L.T.ソレンティーノ、A.ブオフィーノ作/クラニオ・クリエーションズ(2013年)+ホビージャパン(2014年)
2-4人用/8歳以上/60分