『ポイズン』日本語版、11月16日発売
オリジナルはプレイルーム・エンターテイメント(アメリカ)が2005年に発売した作品。2008年にアミーゴ社(ドイツ)がドイツ語版をリリースし、テーマを変えて『パン屋の1ダース(Baker’s Dozen)』『13(13)』『13日の金曜日(Friday the 13th)』などというタイトルでも発売されている。アラカルトカードゲーム賞(2009年)5位。
プレイヤーは悪ふざけが大好きな魔女となって、目の前の大釜に順番に霊薬を注ぎ入れていく。霊薬の扱いは注意が必要で、大釜をあふれさせてしまったら、その魔女は中身をすべて飲み干さねばならない。ただし同じ霊薬をいちばん多く飲んだ魔女には、特別に解毒薬が与えられる。
自分の番になったら、3つの「大釜」のいずれかに手札からカードを1枚置く。そして、いずれかの大釜でカードの数字が合計13以上になってしまうと、その大釜にあったカードをペナルティとして受け取ることになる。
ゲームの基本はこれだけだが、1つの色を最も多く集めたプレイヤーはその色のカードからペナルティを受けないというルールや、毒薬カードの存在があり、プレイヤー同士の駆け引きによって何度も繰り返し遊べる面白さ、奥深さにあふれた名作だ。
今回の日本語版では『モンスターメーカー』シリーズを手がけた九月姫氏がイラストを担当し、ほのぼのとした雰囲気になっている。
・cosaic:ライナー・クニツィーア ポイズン
・play:game評価コメントリスト:ポイズン
ゲームマーケット2014秋:ポストカードゲーム
ゲームマーケットではかつて「500円ゲームズ」という企画があった。販売価格500円、製作費1個あたり500円以下、販売数100個以内という条件で同人ゲームを制作するもので、その中から『ラブレター』や『セイルトゥインディア』などの名作が生まれている。ポストカードゲームは価格・内容面でさらにミニマリズムを極めているが、500円ゲームズと同じように複数のサークルがそれぞれ取り組む自主的なキャンペーンとなっている。
今回の条件は頒布するものがポストカードのみであること、切手を貼って送れるように宛名記載欄を設けること、それゆえ切らないで遊べることで、販売価格は500円以下。実際のところ100円で購入できるものが多く、たくさん買ってもあまり財布が痛まない。
この企画の発起人は十式ゲームワークスで、春のゲームマーケットで『ロボダイス』というポストカードゲームを発売していた。今回もポストカードゲームを作るにあたり、ブログで競作を呼びかけ、TwiPlaで賛同者を募ったところ、たくさんの制作者が手を挙げた。その数は38団体、44タイトルにものぼり(11月2日現在)、今回発表される新作の5タイトルに1タイトルはポストカードゲームという比率まで膨れ上がった。
十式ゲームワークスでは「ポストカードゲーム場内マップ」を配布し、発売している各ブースを参加者が回りやすいようにしている。
・十式ゲームワークス:ポストカードゲーム場内マップについて