『カンバン:自動車革命』に高い評価、ドイツ・ザウアーラント
ザウアーラント・ゲーム会は毎年11月に10日間、ドイツ中西部の年ヴィリンゲンのホテルを会場にして行われるゲーム会。全日でも2食付き472.50ユーロ(69000円)で参加できる。ボードゲームは協賛する出版社が提供。今年は22社が協賛している。
176名の参加者にお気に入り度を6段階で投票してもらった結果は以下の通り。日本でも発売されたばかりのアメリカのボードゲーム『カンバン:自動車革命』が1位となっている。シュピールでは話題に上がらなかっただけに注目されるタイトルだ。
2位と3位には昨年度の新作『イスタンブール』と『コンコルディア』が入り、シュピールのスカウトアクションのベスト3だった『アクアスフィア』は32位、『オルレアン』は8位、『春秋戦国』は18位。昨年、このアンケートで『テラミスティカ』が選ばれていたことを考えると今年のベストゲームは混戦模様といえそうだ。10位以内のランキングは次の通り。
1位:カンバン:自動車革命(Kanban: Automotive Revolution / ストロングホールド)1.60
2位:イスタンブール(Istanbul / ペガサスシュピーレ)1.86
3位:コンコルディア(Concordia / PD出版)1.89
4位:ブラック・フリート(Black Fleet / スペース・カウボーイズ) 1.91
5位:ウルク2(Uruk 2 / DDD出版)1.92
6位:パッチヒストリー(Patchistory / ディンコーゲームズ)2.00
7位:ネプチューン(Neptun / クイーンゲームズ)2.03
8位:オルレアン(Orléans / dlpゲームズ)2.05
9位:宝石の煌き(Splendor / スペース・カウボーイズ)2.06
10位:古代II(Antike II / PD出版)2.08
10位:金星の商人(Merchant of Venus / ハイデルベルガー)2.08
(1最高〜6最低の6段階評価。平均によるランキング)
・Spieletreff Sauerland:Spiele nach Rangfolge
ボードゲーム消費金額2014、平均は15万5千円
先週から当サイトで行ったアンケート「ボードゲーム消費金額2014」の結果を発表します。回答者は228名でした。ご協力ありがとうございます。
今年1年、ボードゲームの購入に使った金額の平均は154,999円。矢野経済研究所「オタク」市場に関する調査結果(http://www.yano.co.jp/press/pdf/1334.pdf)で最も高かった「アイドル」(94,738円/247人の平均)の1.5倍以上です。ボードゲームは実際のところ、意外にお金のかかる趣味だということが分かります。
平均金額を月割すると1ヶ月13,000円ほど。大箱で2~3タイトル分といったところでしょうか。日本国内でリリースされる新作のタイトル数が同人作品を除いても200タイトル(1ヶ月あたり17タイトル)以上であることを考えると、決して多いとはいえません。欲しいゲームはいくらでもあるけれど、買うお金も遊ぶ時間も、しまう場所も追いつかないというのが愛好者の実情です。
回答者の分布はグラフの通りです。5~10万円が最も多いですが、全体では10万円未満より10万円以上が多い結果となりました。中には100万円を超える方も数名おり、平均が引き上げられています。