トリックトラック賞2014に『ファイブ・トライブス』
『ファイブ・トライブス:ナカラの魔人』は中東を舞台にしたフランスのボードゲーム。5つの部族を動かし、古の魔人を呼び出して、都市国家の富を手中にすることを目指す。今年の夏に発売され、秋のシュピールでは人気投票で12位に入っている。トリックトラック賞では昨年ドイツゲームの『テラミスティカ』を金賞に選んでいるが、今年は例年通りのフランスゲームが選ばれた。
銀賞には『ルイス・クラーク探検隊』、銅賞には『宝石の煌き』が選ばれ、フランスゲームがトップ3を占めた。4位以下も韓国人デザイナーの『コリョ』を除いてフランス語圏のゲームばかりとなり、ドイツゲームが3位までを独占したドイツゲーム賞と似た傾向となっている。
【トリックトラック賞2014最終結果】
金賞:ファイブ・トライブス:ナカラの魔人(Five Tribes: the Djin of Naqala)
銀賞:ルイス・クラーク探検隊(Lewis & Clark)
銅賞:宝石の煌き(Splendor)
4位:アビス(Abyss)
5位:ブリュッセル1893年(Brussels 1893)
6位:スパイリウム(Spyrium)
7位:中世のアカデミー(Medieval Academy)
8位:コンセプト(Concept)
9位:コリョ(Koryŏ)
10位:30カラット(30 Carats)
・TricTrac:Le Tric Trac d’Or 2014 est…
『マニラ』第2版、国内入荷
2005年にツォッホ社(ドイツ)から発売された作品。作者のデロンシュはこのゲームを発表した2年後に亡くなっている。受賞歴こそあまりないものの、日本の愛好者から高く評価され、中古市場でも高値で売買されていた。今秋のシュピールでツォッホ社が再版。メビウスゲームズの取り扱いにより再び国内で入手できるようになった。
4つの品物をマニラ湾まで船で運ぶところに、どの船が無事にたどり着くかを賭ける。順に船やボード上にコマを置いていく。全員がコマを置いたらサイコロを振って船を進める。船の進み方を見て再び全員がコマを置き、サイコロで船を進める。これを繰り返して、当たると収入。港湾管理人(胴元)を競りで決めたり、品物の株価が変わったりと、ひねりがあってエキサイティングなゲームだ。
・メビウスゲームズ:マニラ