ローリング・ジャパン(Rolling Japan)
日本全国で辻褄合わせ
各自1枚ずつ日本地図が描かれた専用の用紙と、ペンをもってスタート。袋から2個サイコロを引き、それを振って、出目を用紙に記入する。青いダイスだったら北海道・東北、赤いダイスだったら関東……白いダイスだったら九州というように、日本地図は6つのエリアに分かれ、それぞれダイスの色に対応している。
記入が終わったらまた2個引いて振る。そしてまた2個。6個振ったら1ラウンド終了で、ダイスは全て袋に戻される。1個だけ振られないダイスがあるところがニクイ演出である。8ラウンド行い、記入できなかったところにバツ印をつけて、そのバツ印の少ない人が勝ち。
「隣接するマスの数字は±1以内」というルールによって、記入できるマスがどんどん限られてくる。例えば「1」など書いてしまったら、その隣接するマスは全て「1」か「2」しか記入できない。だから「1」や「6」はできるだけ隅っこの方に。「ここは2で、ここは3だと全部埋まる」などと目論むが、もちろんそんなにうまくダイスが出てくれるとは限らない。
苦しいときに助けになるポイントの1つ目は紫ダイス。これはどの色としても使えるジョーカーである。そして2つ目は色チェンジ。ゲーム中に3回だけ、都合の悪い出目をほかの色のエリアに書くことができる。ダイスは運だが、この2つの特性をどのタイミングでどこに使うかによって差がつく。
時間が短いので2ゲーム続けてプレイ。1ゲーム目はあちこち矛盾だらけだったので、2ゲーム目は矛盾しないように埋めていったが、そうすると待ちが狭くなり、終盤でどうしようもなくなってしまった。書けるマスがある限り書かなければいけないという制約はあるものの、1つマスを犠牲にして周囲のマスを活かすという戦略もあり、手軽そうで奥の深いゲームである。ほかのプレイヤーとの絡みはないが、袋からダイスを引くときや振るときに「青の3でお願いします!」とか口々に言い合って楽しめる。
Rolling Japan
林尚志/OKAZU Brand(2014)
1~8人用/8歳以上/15分
Role & Roll Station:Rolling Japan
ニュルンベルク’15新作情報:クイーンゲームズ
M.ルスコウスキ、M.ズーセルベック作、2~4人用、8歳以上、45分。
香水の魅力的な世界にお連れします。香水が黄金と同じくらい高価だった時代です。香水師のマイスターとして、バニラやラベンダーなどの材料から高価なエッセンスを取り出し、世界で一つしかない香水を作り出します。しかしお客さんによってそれぞれ好みの香りが異なり、香水の成分を変えなくてはなりません。また、その調合もわがままなお客さんの嗜好に合わせなければなりません。エッセンスダイスをうまく選び、お客さんがほしがっているものに注意しましょう。最も成功した香水師になるには、それしかないのです。
『フレスコ』のデザイナーコンビが贈る新作です。
V.シェヒテレ作、2~4人用、10歳以上、60分。
国中でやることがいっぱいあります。街、修道院、村はいろいろな建物を建てるのにみなさんの助けを必要としています。プレイヤーのみなさんは建築家となって、有能な職人グループを集め仕事を始めます。新築、修繕、あるいは農作業など、女王の名誉とひいきに結びつく道はたくさんあります。女王のひいきを受けたら、特権を得て、女王の宮殿を作ることが許されます。これが最も成功した建築家であり、このゲームの勝者なのです。
M.シャハト作、2~4人用、5歳以上、15分。
コック長のアルフレッドは困っています。どの鍋でどのスープを料理しているのか? 彼を手伝って、ニンジン、ニンジン,豆、トマトを正しい鍋に入れることができるでしょうか? でもほかのプレイヤーも材料の正しい鍋を選んだのか、気をつけて見ておきましょう。調理台の上で入れ替わる鍋をよく観察できた人が、この楽しい料理ゲームの勝者となります。
W.ディシャール、M.ラインドル作、2~4人用、5歳以上、15分。
モンスターアリーナでは、モンスターたちが戦いを始めました。しまいにはルールに従って、ほかのモンスターを怒らせることができます。押しのけ、送り出し、引っ張り、時にはちょっとたたくことすらあります。ひねりのきいたシステムと、エキサイティングな3Dボードの押し出しゲームです。