オリジンズ賞2015ノミネート
対象は一昨年の11月後半から昨年の前半までに発売されたもので、ボードゲーム小売業者の投票によって選ばれている。今年の部門はボードゲーム、カードゲーム、キッズ・ファミリー・パーティ、TCG、アクセサリー、歴史、歴史ミニチュア、歴史ミニチュアルール、歴史ミニチュアサプリメント、ミニチュア、ミニチュアルール、RPG、RPGサプリメントの13部門。この中から6月のオリジンズ・ゲームショーで投票が行われ、会期中に大賞が発表される。
ボードゲーム部門はフランスゲームとアメリカゲームで占められ、ドイツゲームはカードゲーム部門の『リンコ!』のみに留まっている。国内では『アビス』『キャッシュ&ガンズ第二版』などのフランスゲームがホビージャパンから流通している。
ボードゲーム部門
・アビス(Abyss / アスモデ)
・五つの軍隊の戦争(The Battle of Five Armies / アレスゲームズ)
・キャッシュ&ガンズ第二版(Cash n Guns 2nd Edition / ルポ)
・デッド・オブ・ウィンター(Dead of Winter: A Crossroads Game / プレードハットゲームズ)
・ノッティンガムのシェリフ(Sheriff of Nottingham / アルケインワンダーズ)
カードゲーム部門
・星々のあいだで(Among the Stars / ストロングホールド)
・リンコ!(Linko! / ラベンスバーガー)
・スターレルム(Star Realms / ホワイトウィザード)
・宝石の煌き(Splendor / アスモデ)
・スシゴー!(Sushi Go! / ゲームライト)
ファミリー・パーティ・キッズ部門
・アーチャー(Archer: The Danger Zone! Board Game / クリプトゾイク)
・グラヴウェル(Gravwell: Escape from the 9th Dimension / リネゲイド)
・ウサギとカメ(The Hare and the Tortoise / イエロ)
・The Academy of Adventure Gaming & Design:2015 Nominees
アークライトより『シークレットムーン』5月30日発売
『ラブレター』に続くミニマルな人狼系推理ゲーム。ゲームマーケット2014秋にカナイ製作所から発売された。テーマも『ラブレター』を引き継ぎ、旅人と姫の逢瀬を、大臣と兵士が正体をつきとめて阻止することを目指す。
プレイヤーは「姫陣営」と「大臣陣営」に分かれて互いの勝利条件を満たすことを目指す。しかしお互いの正体ははじめ、味方すらでも分からない。各ラウンドに行動の順番を決めるカードが配られ、その順番にほかのプレイヤーの正体を確認したり、身を隠したりしていく。相手の行動から正体を推理し、相手陣営に属するプレイヤーをあぶり出す。旅人からの手紙に、応えようとする姫。それを邪魔しようとする大臣。姫は無事に、旅人と語らうことができるだろうか。
人狼に対するアンチテーゼとしてカナイ氏が打ち出したのは「プレイヤーは基本的に喋ってはいけない」というルール。プレイヤー扮する人物たちは暗い夜の森に隠れ潜んでいるので、音を立てると見つかってしまうのである。相手の行動だけで推理するので、おしゃべりが苦手な人でも楽しく遊べる。また喋ってはいけない分、ゲームが終わった後の会話が盛り上がるゲームだ。
・TGiWレビュー:シークレットムーン