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『バロニィ』日本語版、9月中旬発売

ホビージャパンは9月中旬、フランスの陣取りゲーム『バロニィ(Barony)』日本語版を発売する。M.アンドレ作、2-4人用、14歳以上、45分、6,000円(税別)。
『宝石の煌き』のマーク・アンドレが今年6月に発表したばかりの作品が、早速の日本語版になる。オリジナルはマタゴー社(フランス)で、輸入版が日本で流通し、話題となっている。
「バロニィ」とは男爵領のこと。プレイヤーは地方の小領主となり、領地を広げることを目指す。毎ターン、プレイヤーは徴集、移動、建設、新たな都市、探検、貴族の称号のいずれかのアクションを1つだけ行う。徴集で騎士を手に入れ、移動で領土を広げ、移動した先で、騎士は村や要塞を建設し、村を新たな都市へと発展させ、資源トークンを得て、この資源トークンを使って男爵から子爵、伯爵、侯爵、公爵と称号を得ていく。いずれかのプレイヤーが公爵となるまでゲームを続け、得点をもっとも獲得していたプレイヤーが勝者だ。
シンプルなルールは覚えやすく、比較的短時間でプレイできる一方、運の要素がなく、一手一手の選択と駆け引きも悩ましい。木製のコマで領地を広げて行く箱庭感も魅力的な陣取りゲームだ。

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ハンズ(Hands)

必死になっているのを嗤う
ハンズ
カードに書かれた手のサインを作って、ペアを探すリアルタイムアクションゲーム。ホワイトゴブリンゲームズ(オランダ)の缶入り作品である。時折出てくる「ダブルハンド」が不思議な間を生み出し、大笑いして遊んだ。
手札には、片手でできるサインがイラストになっている。グーだったり、チョキだったり、サムズアップだったり、OKだったり。一斉にスタートしたら、カードを見て、自分の手でそのサインを作り、ほかの人に見せる。それを見たほかの人が、同じサインのカードを出してきたらペア成立で得点。それぞれカードを自分の前に出して補充する。
しばらくしてみて誰も反応しないとなると、誰も持っていないカードかもしれない。ほかのカードのサインに変えたり、カードを山札の下に入れて引き直したりするのは全くの自由。でもその間にほかのプレイヤーはどんどんペアを成立させていくだろう。乗り遅れるな!
さて、カードの中に黄色のダブルハンドがあり、これは両手でサインを作らなければならない。そして誰かがこのサインを作ったら、全員が同じサインを作らなければならないのだ。一番遅かった人がダブルハンドカードを受け取り、最後に失点になる。
カードを見たり、となりの人にサインを送るのに必死で、ダブルハンドが出ているのに気づかない人もいる。ダブルハンドが来たら、さりげなくそのサインをして、みんなが気付くまで観察しているのがたまらなく楽しい。誰かがダブルハンドを出さないか、たえず全員を見回しておかなければならないので、ますます忙しくなる。
カードが補充できなくなったらゲーム終了で、得失点を計算し、最も多い人の勝ち。
6人で10分ほど。ひんぱんにダブルハンドが出てくるので、そのたびに皆で大笑い。みんなが揃って変なダブルハンドのポーズをするのもおかしかった。
Hands
C.ヴァンデン・バルク/ホワイトゴブリンゲームズ(2015年)
3-8人用/8歳以上/20分
国内未発売