ルーマニア年間ゲーム大賞2015に『世界の七不思議デュエル』『マルコポーロの旅路』
昨年1年間にルーマニアで発売された作品からベストゲームを選ぶ賞。3年前から2部門に分かれ、昨年は『キャメルアップ』と『ファイブトライブス』、昨年はを選んでいる。入門者部門とアドバンスト部門は、ボードゲームギークの重さ評価(1軽い~6重いのユーザー評価平均)で分けている。
ノミネートは一般ユーザーの投票をネットで受け付けられ、3位までが自動でノミネート入り、4~10位から3タイトルを審査員が選んでノミネートに入れるという仕組み。入門者部門は『世界の七不思議:デュエル』『コードネーム』『スカイアイランド』『ミステリウム』『セレスティア』『カカオ』がノミネートに入り、アドバンスト部門には『マルコポーロの旅路』『ギャラリスト(The Gallerist)』『グランドオーストリアホテル』『モンバサ』『ニッポン』『シニョーリエ』がノミネートに入っている。
ルーマニア語版のベストゲーム部門には、1年間に発売された17タイトル以上の中から『コードネーム』が選ばれた。
・Jocul Anului:Castigatorii premiilor Jocul Anului in Romania 2015
『アグリコラ:リバイズドエディション』日本語版、8月上旬発売
2007年秋にルックアウトシュピーレ(ドイツ)から発売されて以来、数多くのゲーム賞を受賞し、世界中にファンの多い作品。発売9年目となる2016年、改訂新版が制作された。基本的なルールの変更はないが、これまでに発売されたさまざまなデッキから120枚のカードをセレクトし、オンライン版のプレイデータをもとにカードのバランスを調整した。またゲームボードが一新され、資源コマや家族コマ類がすべて造形コマに変更されている。旧版は5人までプレイできたが、今回はプレイ人数を4人までにし、その分価格を下げた(5~6人拡張は後日発売予定)。
『アグリコラ』とは、ラテン語で「農民」を意味し、17世紀ヨーロッパを舞台に、プレイヤーは農民となり、資材を集めて家を建て、家族を増やし、畑を耕して収穫し、牧場を作って家畜を飼い、自分の農場を豊かにしていく。自分の土地を豊かにしていく楽しみに加え、120枚から毎回14枚だけ配られる手札によって展開も戦略も変わり、繰り返し遊びたくなる作品となっている。
なお今月2日、3日に開かれた「ホビージャパン・ゲームフェスティバル2016」において先行販売があり、購入者から誤訳が数ヶ所指摘されている。こちらについては近日中にエラッタが発表される予定だ。