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クレイジーワード(Krazy Wordz)

語感で通じ合う
クレイジーワード
ランダムに配られた文字を組み合わせて、お題を表現するワードゲーム。語感を操作することで生まれるインパクトを楽しめる。ドイツ年間ゲーム大賞推薦作品。
まず、各プレイヤーにお題カードが配られる。「インドネシア語で『米』」「フランスワインの銘柄」「AV女優の芸名」など、内容はアダルト向け。それから各自、文字タイルをランダムに取る(本来はアルファベットだが、トリックプレイの方式で日本語タイルを使用)。
取った文字タイルで、お題の雰囲気を表す単語を作らなくてはならない。できあがったら、お題カードを裏にして出し、誰のでもないお題カードを1枚混ぜて、中央にある番号カードのところに並べる。さあ、誰の単語がどのお題か?
各プレイヤーは数字カードをもっており、この人だと思う人にそれぞれ渡す。全員に渡したら答え合わせ。合っていたら、当てた人と当ててもらった人が1点ずつもらう。こうして6ラウンド行い、得点の多い人が勝ち。
予想タイムでは「もうこれしかないでしょ」「あーそういうことね」「何で分かるんだよ!」「これは想像力を働かせて」と、知ったかぶりの会話が楽しい。単語の発表で盛り上がり、答え合わせでもうひと盛り上がり。
今回のMVPは、「セックスする特別な場所」に「いれすた」という単語を出したbashiさん。全員が分かった。
Krazy Wordz
D.バウマン、T.オデンホフェン、M.シュミット/フィッシュタンク(2016年)
3~7人用/16歳以上/45分

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コードネーム:ディープアンダーカバー(Codenames: Deep Undercover)

ヒントも過激にならざるを得ず

今年のドイツ年間ゲーム大賞に輝いたチーム戦連想ゲーム『コードネーム』(TGiWレビュー)のアダルト版。『テレストレーション』のアダルト版である『テレストレーション:アフターダーク』(TGiWレビュー)と並んで、昼夜とゲームを変えて全く別な雰囲気で遊べる作品である。プレイした人からは「もう元には戻れない」という声も聞かれた。
ルールは『コードネーム』と同じで、2チームに分かれ、それぞれリーダーを出して、ヒントをもとに25枚のカードから自分の色のカードを当てる。ヒントは「○○、2枚」というように、そのヒントから当ててもらいたいカードの枚数を付けていう。
余談ではあるが、最初に『コードネーム』をプレイしたとき「ルール出すのが難しい!」と思ったものだが、これはボードゲーム経験とあまり関係しない。ボードゲームに求められる論理力よりも、語彙力や発想力がものをいうからだ。「このゲームは初心者向きではない」と思っている方は、ためらわないで試してほしい。
それはさておき、アダルト版には「ビール」「ウィスキー」「喫煙」などの酒タバコ類、「コンドーム」「乳首」「ローション」などの性的な単語、さらに「動物」「蝋」「ミルク」「指」などの取りようでエロくなる単語が入っている。ヒントも自ずと過激にならざるをえない。
「ペッティング、2枚」「まず指でしょ、それから乳首? いや手かな」「舌かも」「携帯電話、2枚」「まずバイブレーターね。あとはリンゴ? 携帯じゃなくてスマホだと思うけど」「サービス、3枚」「ホテルと、ビール。それからベッド?」「ベッドメイキングってこと? サービスだと違う仕事になる気が」異様に話が盛り上がり夜が更けていった。
Codenames: Deep Undercover
作者不明/チェコゲーム出版(2016年)
4~8人用/18歳以上/15~30分