名作政治ゲームをコンパクト化『フンタ:カードゲーム』9月上旬発売
世界中の他の場所はどんどん早く進んでいるという一方で、この地は古き秩序(と混沌)の残る最後のよりどころです。島の農民は相変わらず貧しく、無学で、抑圧された生活を送り、書類上の話以外の中流階級など存在しません。夜には時折銃声が響き、生き血をすするような暫定政権は国を掌握し、その面々――すなわちプレイヤー――は自分のポケットを金で膨らませる事以外には興味がありません。そして、いつものごとく、静かな夜にはコオロギの鳴き声が聞こえてくるのです……。
今年5月にペガサスシュピーレ(ドイツ)から発売されたばかりの作品。プレイヤーは美しき島国「バナナ共和国」暫定政権の一員となり、私腹を肥やすことを目指す。政府は全世界的超権力の支援を受けており、毎ラウンド、海外援助という名目で多額の小切手が送られてくる。この中から最も多くの金を自分のポケット、もといスイス銀行口座に効率的に詰め込んだプレイヤーがゲームに勝利する。
一方で、他人に策略を仕掛け、票を買い、暗殺者を雇い、建物を吹き飛ばし、時にはクーデターを起こして新たな大統領を目指すことも必要。ボードゲーム版『フンタ』の興奮をそのままに詰め込んだ、権力と陰謀と金と反乱がテーマのコンパクトなカードゲームだ。
カナイセイジの必殺ゲーム『新・成敗』、9月17日発売
カナイ製作所から2012年に発売された作品のリメイク。江戸時代、法で裁けぬ悪に苦しむ善良な人々を救うため、闇を走り、秘密裏に悪を斬る「成敗人」となって暗躍する。
プレイヤー人数の悪党が場に並べられ、そのわきに「状況カード」が裏向きに並ぶ。最後に成敗人(プレイヤー)が1人ずつ悪党を受け持って戦い、基本的には相打ちにならないで倒せば、成敗は成功となる。
悪党を倒すためには、限られた時間の中で彼らの秘密を調べ上げ、自らの技を研ぎ澄まさなくてはならない。調べるのは悪党の強さだけではなく、殺してはいけない事情も含まれる。果たして、街にはびこる全ての悪党を成敗することができるだろうか?
『成敗』にさらなる悪党・成敗人・凶悪な状況カードを追加。新しい物語が始まる。
・TGiWレビュー:成敗(旧版)