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『アンドロイド:ネットランナー』拡張DP日本語版、6タイトルが7月22日発売

アークライトは7月22日、『アンドロイド:ネットランナー』の拡張データパック6タイトルの日本語版を一挙に発売する。それぞれカード60枚入りで1800円(税別)。
『アンドロイド:ネットランナー』はサイバー闘争をモチーフにした2人用カードゲームで、日本語版が昨年1月に発売されている。『マジック:ザ・ギャザリング』のガーフィールドらがデザインしたLCG(リビング・カードゲーム)で、単体で遊べるが拡張パックが数多く発売されている。日本語版になるのは世界選手権デッキ2種類以来。
この度発売されるのは火星を舞台にした「レッドサンド・サイクル」のテーマパックで、『ダイダロス複合施設(Daedalus Complex、#1~#20)』、『ステーション・ワン(Station One、#21~#40)』、『地球の末裔(Earth’s Scion、#41~#60)』、『血と水(Blood and Water、#61~#80)』『フリー・マーズ(Free Mars、#81~#100)』『クリムゾン・ダスト(Crimson Dust、#101~#120)』の6タイトル。いずれも今年発売された最新の拡張パックだ。各番号3枚ずつ入っており、デッキは構築されておらず、自分で好きなものを購入して組み合わせて使う。
アンドロイド:ネットランナー・レッドサンドサイクル拡張DP日本語版

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ベジエゲームズの新作、『インサイダー・ゲーム』を換骨奪胎か

ベジエゲームズ(アメリカ)が来月発売する『ワーワード(Werwords)』が、オインクゲームズ(日本)の『インサイダー・ゲーム』のルールと酷似していることが、ユーザーからオインクゲームズへの問い合わせで判明した。同一のルールではないため著作権上の問題はないものの、制作者のモラルが問われている。
『インサイダー・ゲーム』は2016年にオインクゲームズから発売され、10月のシュピールにも出展された。「マスター」にイエスかノーの質問をしていってお題を当てるゲームで、プレイヤーの中に「インサイダー」がおり、お題を知っていて正解にたどり着くことを導く。時間内に正解できればみんなで「インサイダー」を当て、正解できなければ全員の負けとなる。日本ボードゲーム大賞の投票部門で国産最高位になり、品薄が続くなど、国内での人気が高い。
一方、ベジエゲームズの『ワーワード』は、「市長」にイエスかノーの質問をしていってお題を当てるゲーム。プレイヤーの中に裏切り者の「人狼」と、協力者の「予言者」がおり、どちらもお題を知っていて正解にたどり着くことを妨げたり、導いたりする。時間内に正解できれば「人狼」が「予言者」を当て、正解できなければみんなで「人狼」を当てる。進行はスマホのアプリを使い、「市長」が人狼になる可能性があり、お題は知らないが人狼や予言者を知っている役職を追加できる。
『インサイダー・ゲーム』のライセンスについて、ベジエゲームズから昨年秋にオインクゲームズに問い合わせがあったという。しかしオインクゲームズはドイツ支社を設立して自社で国際展開をしているため、ライセンス契約を断っている。その状況での『ワーワード』の発表であり、『インサイダー・ゲーム』を換骨奪胎した可能性が高い。
オインクゲームズは両作品が似ているかどうかはユーザーの判断に任せるとしつつ、「このような出版が相次げば、心を込めてゲームを作っているゲームデザイナーが、それをコピーする人たちに取って代わられてしまう」と懸念を述べている。またイギアリゲームズ(フランス)もツイッターでこの件について言及し、「ライセンスを得ていないことにショックを受けた」と述べている。
ベジエゲームズは『ワンナイト人狼』や『エイジ・オブ・クラフト』(『コロニー』)など日本のゲームの英語版を手がけており、それぞれライセンス契約をした上でルール改定やリメイクを行ってきた。今回、ライセンスを取得できずに酷似した作品を発売することに、出版社としてのモラルが問われている。