イタリア・ルネッサンスの権力を手中に!『ロレンツォ・イル・マニーフィコ』日本語版発売
オリジナルは2016年、クラニオ・クリエーションズ(イタリア)から発売されたボードゲーム。デザイナーは『ツォルキン』や『マルコポーロの旅路』を手掛けたルチアーニと、デザイナー集団「アッキトッカ」からF.ブラシーニとV.ジッリが手を組んだ。シュピールのスカウトアクションでは、「規定票数には届かなかったものの評価の高かった作品」に挙げられ、日本でも輸入版が高評価を受けていた。
タイトルはイタリア・ルネッサンス期に権力を集めたロレンツォ・デ・メディチの異名。プレイヤーは貴族一家の長となり、家族をさまざまな著名人のもとへ送り込んでイタリアの発展に貢献し、勝利点を得ることを目指す。ワーカー駒を用いて建物や領地を表すカードを獲得し、そのカードの効果でさらに力を伸ばしていく拡大再生産ゲームだ。
ワーカー駒の能力(数値)はサイコロの目によって決められるのが大きなポイント。ワーカー駒の能力によって獲得できるカードが制限されたり、カードを発動させた際に得られる効果が変わる。サイコロによって変わる能力に対し、的確で臨機応変なアクションの選択や戦略が求められる。
また、教会への信仰も重要で、途中で教会に援助を求められる。信仰点が足りなかった場合は、大きなペナルティが課せられるのだ。将来のためにあえてペナルティを受けるか、おとなしく従っておくかも的確な判断が求められるだろう。
プレイ時間も長めで、挑戦しがいのあるゲーム、満を持して日本語版の登場だ。
内容物:ボード1枚、個人ボード4枚、個人ボーナスタイル4枚、コイン、ダイス3個、木材駒、石材駒、使用人駒、一族駒16個、波紋駒2個、マーカー16枚、破門タイル21枚、カバータイル4枚、発展カード96枚、指導者カード20枚、シールシート、ルールブック、クイックリファレンスカード
・テンデイズゲームズ:ロレンツォ・イル・マニーフィコ 日本語版
・レビュー検索:ロレンツォ・イル・マニーフィコ
日経流通新聞で同人創作ゲーム特集
6月14日発行の日経流通新聞(日経MJ)に、ボードゲームの記事「素人発ゲームがすごい!」が掲載された。第1面で、ゲームマーケットと同人創作ゲームが紹介されている。
記事は先月に東京ビッグサイトで行われたゲームマーケットの様子をレポート。『Oh~!ばかばかしかっ!(徳じろー商店)』、『ルールの達人(カワサキファクトリー)』、『我が社のロゴを描きたまえ(CRIMAGE)』などが登場し、「週末ゲーム作家」が自作ボードゲームを持ち寄り販売する場がゲームマーケットであるとする。
また、来場者13000人となったゲームマーケットの盛り上がりを大手ではなく個人消費者発のブームとして捉え、その背景にある少部数印刷やピクシブといったサービスと、消費のニッチ化といった経済的な分析も加える。これとあわせて、2013年からの人狼ブームによる人狼の売り上げ増と、ツイプラの「草の根イベント」投稿数増加もグラフで図示している。
日経流通新聞は2007年に輸入ボードゲーム、2014年にごきぶりをテーマにしたボードゲームの記事を掲載している。
【14日付 MJから】1面特集は「素人発ゲームがすごい!」。ゲームマーケットの来場者数は鰻登り。印刷サービスの進化で個人のアイデアを商品にしやすくなり、ツイプラでは個人主宰のボードゲームイベントの告知が倍増しています。大手ゲームメーカーも無視できない? pic.twitter.com/YAbP71T9IH
— 日経MJ (@nikkeimj) 2017年6月14日