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クラマーの名作をリメイク『ダウンフォース』日本語版、8月下旬発売

ホビージャパンは8月下旬、W.クラマーの往年の名作をリメイクしたオークション&レースゲーム『ダウンフォース(Down Force)』日本語派を発売する。ゲームデザイン・W.クラマー&R.ダビオー&J.D.ジェイコブソン、イラスト・T.コバーン&M.クランプトン、2~6人用、8歳以上、30分、5000円(税別)。
リメイク元は『ニキ・ラウダのF1(Niki Lauda’s Formel 1、1980年)』。後にドイツ年間ゲーム大賞を何度も受賞することになるW.クラマーが初めて同賞にノミネートされた作品で、その後、『トップレース(Top Race、1996年)』として再ノミネート。何度もリメイクされて今日に至っている。今回の日本語版はイエロ社(フランス)の2017年版によるもの。
タイトルは空力で走行するマシンを地面に押し付ける力のこと。百万ドルのレースカーがトラックを回る最中に賭け金をつぎ込む。最高の賞金を手に入れるのは誰か。
ラウンドのはじめに手札を見て、どのレースカーが勝ちそうか考え、競りでオーナーを決める。レースカーは、次いで手札のスピードカードを使って進める。3つのチェックポイントで、どの車が上位でゴール通過するかの順位を予想。この予想の当落と、自分の競り落としたレースカーの順位に応じて賞金を獲得する。
各プレイヤーは、移動などのルールを変更する独自の能力カードをもっており、レースを有利に進めることも可能だ。コースはところどころ狭くなっており、「前の車でコースを塞がれると進めない」ルールによって渋滞も発生する。レースの勝敗は、予想だけでなく巧みなコース取りによっても変わるだろう。
コンポーネントも見やすく一新され、カーブひとつ、カード一枚が運命を分ける、友人同士からファミリーまで楽しめる手に汗握るレースゲームだ。
内容物:ゲームボード(両面印刷)1枚、(リバー・ステーションとマリーナ・ベイの各コース)、レースカー駒6個、カード54枚、ドライバータイル6枚、スコアシート1冊 他
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若年層ほどアナログゲームを多く体験、NTTコム調査

NTTコムは、京都大学・松井啓之研究室と共同で6月に行ったアナログゲームに関するネットアンケート調査結果を発表した。1年以内にアナログゲームを遊んだことがある人が対象で、首都圏の一都三県から20~60代の1059名が回答。
アンケート結果によると、月に1回以上アナログゲームを遊んでいるという人が39%。世代別では20代と30代でアナログゲームを体験している人が多く、子どもの頃に『遊戯王』『ポケモンカードゲーム』『デュエルマスターズ』などTCGを遊んでいた世代がスムーズに移行したのではないかと分析している。アナログゲームを遊ぶ理由として全体的に「楽しいから」「手軽だから」「ヒマつぶしができるから」が上位3位だったが、20代と30代では「人と会話するのが楽しいから」「友達ができるから」という理由が目立つという。
ジャンル別(複数回答可)では「カードゲーム(トランプを含む)」が83%と最多。「ボードゲーム」が次いで58%、「パズルゲーム」が25%という順序。脱出ゲームと人狼がそれぞれ11%となっている。
一緒に遊ぶ人(複数回答可)は家族が67%で最多で、友人55%、職場の同僚12%を超えた。デジタルゲームも遊んでいる人は78%にのぼる。
また、ゲームマーケットに参加経験も尋ねている。参加したことがあるのが全体で14%。若年層ではこの比率がもっと高くなるため、ロジャースの「普及率16%の論理」に基づいて「既に普及が急速に進む段階に入りつつある」と分析している。
母集団が「1年以内にアナログゲームを遊んだことがある人」であることから、その中でのパーセンテージをもって普及しているとするのは尚早かもしれないが、アナログゲーム内の勢力分布を見る上では貴重な資料が提示されたといえる。若年層の台頭によって、ボードゲームは「懐かしの」ではなく、新しいタイプの趣味という認識が広まりそうだ。
NTTコムリサーチ:アナログゲーム(非電源系ゲーム)に関する調査結果