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ゲームマーケット2018秋:出展受付7月9日まで

ゲームマーケット事務局は18日、ゲームマーケット2018秋(11月24・25(土・日)東京ビッグサイト)の出展募集(第一次)を開始した。7月9日まで。定数を上回った場合は抽選、下回った場合は二次募集が行われる。
増加する出展者に対し、東京オリンピックの関係で会場は春と同じ西3・4ホール。このため、今回は一般は土曜可日曜のいずれか1日出展、企業は両日出展となった。一般・中古ブースの出展料は6480円から、企業ブースは69120円から。申込みの際に「ボードゲーム:キッズ」「ボードゲーム:スタンダード」「ボードゲーム:エキスパート」「TRPG」「TCG」「SLG」「正体隠匿系・人狼」「1~2人用」「書籍、グッズ、その他」のジャンルを記入してもらい、ブース配置などに反映する。「ボードゲーム:キッズ」「TRPG」と中古はほかのイベントとの兼ね合いから日曜日出展推奨。
出展できるものは、アナログゲームに関するものであれば創作、中古、輸入、関連グッズ、書籍など自由だが、成年向け商品の販売・プレイはできない。詳しくは下記リンクを参照のこと。申込は、ゲームマーケット公式サイトから出展申込フォームに記入して送付する。〆切後、事務局から通知があるので、返信に従って出展料を支払う。このほかに、カタログ原稿を期日まで送らなければならない。
ゲームマーケット2018春は692団体が出展し20000人が参加した。2日開催になった過去2回は土曜日のほうが出展者・参加者が多く、土曜日を希望していながら日曜日出展に変更されたところもあった。今回は曜日ごとに規定数を超えた場合は抽選を行い、落選したらほかの曜日に空きがあれば変更が可能となっている。ほかの曜日にも空きがなければ出展できないことになり、当選したところへの委託を模索することになる。
ゲームマーケット2018秋:出展申し込み

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クアックザルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg)

あと1枚で爆発する!
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旧東ドイツの小都市クヴェードリンブルクで年に1回行われるバザーにて、クアックザルバー=やぶ医者たちが鍋にいろいろなものをぶちこんで万能薬を作るゲーム。今年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされている作品である。作者のヴァルシュは今年、この作品と『ザ・マインド』と『ガンシュンクレバー』をノミネートされ、一躍注目を浴びている。
仕入れた材料を袋に入れて1枚ずつ引いて鍋に入れていく。最初は緑の虫とかぼちゃ、それからかんしゃく玉がいくつか入っており、構成はみんな同じだ。
ラウンドのはじめに「予言カード」を引き、このラウンドのさまざまな恩恵が与えられる。それから全員同時プレイで、自分の袋から材料チップを1枚ずつ引き、鍋に置く。中央に「しずくコマ」のあるマスから、1のチップだったら次のマスへ、2のチップだったら次の次のマスへ。こうして先に進むほど、出来のよい薬ができたことになる。
しかし好きなだけ引いてよいのではない。白のかんしゃく玉が合計8以上になると、鍋は爆発してしまう。その前にどこで止めるか、袋に残っているチップを考慮した冷静な判断と度胸が試される。
全員が引くのをストップするか鍋を爆発させたら、今回の薬の出来栄えを比べる。一番先のマスまで進んでいるとダイスを振ってボーナス。また進み具合に応じてルビーや得点が入り、新しい材料の買い物ができる。
材料は緑の虫とかぼちゃのほかに5種類あり、それぞれゲームごとに効果が変わる。鍋に入れたときに発動するものと、ラウンドの終わりに発動するものがあり、次のラウンドによりよい薬を作るのを助けてくれるだろう(袋から見事引ければの話だが)。
ほかにもルビーを使って「しずくコマ」を進めたり、瓶の薬剤で白のかんしゃく玉を袋に戻したり、得点ビハインドのプレイヤーには「ネズミのしっぽ」のボーナスがあったりするが、ゲームの中心は袋に材料を入れて、そこから引くというものだ。さっき購入した高い材料が出るまで引き続けたい、でも白のかんしゃく玉を引いたら爆発するという状況で、1枚1枚引くのにもついつい気合が入る。
材料の特殊効果の処理もあるが、全員同時プレイなのでプレイ時間は短い。何人でも40分前後といったところ。インタラクションが薄く、運の要素が大きいが、コンボが決まったときの気持ちよさや、数字の高いチップを引けたときの嬉しさはそれを補って余りある。材料の効果と予言カードによって展開も毎度大きく変わるので、リプレイアビリティも高い。
Die Quacksalber von Quedlinburg
ゲームデザイン・W.ヴァルシュ/イラスト・D.ローハウゼン
シュミットシュピーレ(2018年)
2~4人用/10歳以上/45分
アークライトから日本語版発売予定