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ヴァイキングの冒険『レイド』日本語版、7月中旬発売

ホビージャパンは7月中旬、ヴァイキングがロングシップで世界を探検をする冒険ゲーム『レイド(Raids)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ダンスタン&B.ギルバート、イラスト・ビバウン、2~4人用、8歳以上、40分、5000円。
オリジナルは2018年、イエロ社(フランス)から発売された。日本語版同時発売となる『ピラミッドのつくりかた(Pyramids)』と同じイギリス在住のデザイナーコンビの作品。強力なロングシップを建造し、勇敢なヴァイキングの乗組員を集め、世界を探検して栄誉を競う。
ゲームは4ラウンドにわたって行われる。毎ラウンドのはじめにタイルが並べられ、今回のロケーションが決まる。手番には空いているロケーションに船を移動してそこにあるタイルを取るか、すでに誰かがいるところに船を移動して戦争を始める。戦争では攻撃側がヴァイキングを1人犠牲にし、防御側はヴァイキングを2人犠牲にするか、その場所を明け渡さなければならない。防御側が2人犠牲にしたら今度は攻撃側が3人犠牲にする……というような競りが行われる。
こうして次の手番まで防御できればお宝を獲得でき、ラウンドの最後に売ったり、斧を集めてモンスターとの勝率を上げたりできる。ラウンドの最後に最多ボーナスがあり、4ラウンド合計の栄誉ポイントで勝敗を決める。
手番順は一番後ろにいる船からだが、近場は先に出航したロングシップが荒らした後なので、どれだけより先に進み、ほかのヴァイキングより早く略奪するかが腕の見せどころ。自分のロングシップに遠征で獲得したタイルを配置して改良する要素や、ユニークなヴァイキングミープル、金属製コインも魅力の冒険ゲームだ。
内容物 ワールドボード1枚、ロングシップ・ボード4枚、ロングシップ・マーカー4個、遠征タイル75枚、金属製コイン20枚、ヴァイキングコマ40個、ルールブック

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ボードゲーム棚の地震対策

先日の大阪北部地震では、ボードゲーム愛好者から自宅のボードゲーム棚の悲惨な状況がツイッターで報告された。


地震はどこでも起こるもの。そしてボードゲームは滑りやすく、棚から簡単に飛び出してしまう。明日は我が身と考えて、どのような対策ができるだろうか。
今回助かったというのがギチギチに詰めるという方法。


特に天井までギチギチに詰めておくと、ボードゲームが突っ張り棒の役目を果たして棚の転倒を防ぐことができるかもしれない。
東日本大震災のときは、ワイヤーネットを結束バンドで固定するという方法が紹介された。材料は100円ショップで調達できるものばかり。

しかしギチギチに詰める方法も、ワイヤーネットをかける方法も、普段遊ぶときにボードゲームを出しにくくなるという欠点がある。普段出しやすく地震も想定した収納方法は、
1.縦置きで収納する
横置きはボードゲームの自重が広い面積に分散し、その分滑り落ちやすくなる。縦置きすることで圧力が高くなってすべりにくくなる。
2.バンドで箱をとめる
縦置きにするとどうしても起こるのが、コンポーネントが下の方に寄って箱が半開きになってしまうこと。そこでゴムバンド(モビロンバンド、べんりーベルト、ランチベルト)でとめるとよい。棚から滑り落ちても中身が飛び散るのを防ぐことができる。
3.棚に滑り止めテープを貼る
棚の手前に滑り止めテープを貼ることで、摩擦係数をあげ、棚から滑り落ちにくくする。透明テープを棚の一番手前に貼るだけなので、ボードゲームをいちいち取り出さなくてよく、見た目にも変わらない。横置きでは一番下のボードゲームにしか効かないため、縦置きが前提となる。
縦置き&バンドの使用は、東中野の「ディアシュピール」などいくつかのボードゲームカフェ・プレイスペースで行われている。大きさを揃えて並べれば見た目もよい。

今回の大阪北部地震では、本棚の下敷きになって亡くなった方がいた。ボードゲームは本ほど重くないが、コンポーネントの多い重量級ゲームが上から直撃してきたら怪我は免れないだろう。少なくともボードゲーム棚の下で寝るのは(ボードゲームに埋もれて死ぬのが本望だとしても)避けるべきである。棚の置き場所も重要なポイントである。