クニツィアの建設競争『サンライズ・レーン』日本語版、4月18日発売
2012年にシュミット社(ドイツ)から発売されたタイル配置ゲーム『ロンド』のリメイク作品で、2023年にホリブルギルド(イタリア)から発売された。『ロンド』はノンテーマだったが、建設会社の建設競争というテーマとエリアマジョリティのメカニクスが加わり、家が立ち並ぶ美しい盤面が楽しめる。
手番には手札をプレイして、同じ色のマスに自分の家コマを置いて得点する。マスによって得点が異なり、複数枚プレイして家を積み上げると得点が枚数倍になる。
建設できる場所は、他の建物があるマスのとなりだけ。高得点のマスは競争率も高くなるだろう。対応する色がなければ、手札を1枚捨てて公園トークンを置けるほか、手札をプレイせずに補充枚数を増やすこともできる。ただし手札は5枚までで、補充で引いたカードの色によって戦術を変えなければいけないことも。
最後は青い街区で最も高い建物、赤い街区で最も多い建物にボーナスが与えられるほか、最大連続グループも得点になる。ここまで見据えて、他プレイヤーに競り勝てるような建設場所を選ばなければならない。シンプルで悩ましい作品だ。
内容物:ゲーム盤 1枚、カード 55枚、親マーカー 1枚、得点マーカー 4個、50+/100+トークン 4個、家コマ 112個、公園トークン 20個、早見表タイル 1枚、ルール説明書 1冊(カードサイズ:63×89mm)
つながる3つのシナリオ『マーダーミステリー:ザ・トリロジー』4月19日発売
ゲームマスターなしでプレイできるパッケージ型オリジナルマーダーミステリーシリーズ第20弾。『あの夏の囚人』『マーダーミステリー・オブ・ザ・デッド』『廃城の錬金術師』などの秋口ぎぐる氏がデザインした。3つのシナリオを時系列的にプレイしていく。
第1部(ひとつめのシナリオ)は1980年、「療養所を脱走した連続殺人鬼」の噂がささやかれる田舎町が舞台。嵐が去ったあとの廃駅で起きた殺人事件を、その場に居合わせた謎の2人組と、「殺人鬼さがし」を行っていた子供たち、そして地元の巡査が解き明かす。
第2部はその10年前、1970年の「連続殺人鬼が隔離されている療養所」が舞台。2件の放火事件と、その間に発生した所長の死。その謎に、勤務医や研修中の医学生、職員、患者、入所者の面会に訪れていた刑事、なぜか施設内で育てられている子供らが挑む。
そして第3部は1990年、第1部と第2部で描かれた廃駅や療養所を内包する田舎町全体が舞台となる。10年ぶりに起きた殺人事件と、現場に残された「連続殺人鬼」のサイン……。過去にとらわれた関係者たちは、次の殺人を防ぎ、魂の救済を得ることができるのか?
各シナリオのプレイ時間は2時間前後。コンポーネントも盛りだくさんで、総プレイ時間6時間を超える圧倒的なボリュームの作品だ。