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『ブラックストーリーズ セックス&クライム』日本語版、7月27日発売

cosaicは7月27日、コミュニケーション推理ゲームのアダルト版『ブラックストーリーズ セックス&クライム(Black Stories: Sex and Crime Edition)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・N.ベルガー、2人以上、12歳以上(15歳以上推奨)、2~222分、1500円(税別)。
出題者と解答者にわかれて、イエスかノーで回答できる質問を繰り返し、謎の真相を解き明かすドイツのコミュニケーションゲーム。オリジナルは2012年に発売された。今回のテーマは性に関する悲喜劇だ。
情熱的な時間を過ごした2人を襲う悲劇、ベッドから動けなくなった男、ロマンチックな夜を演出しようとした男の末路など、サブタイトル「奇妙で不思議でエッチな50の新たな”黒い”物語」の通り、とてつもなくセクシーでミステリアスな謎があなたを待つ。
昨年に熱海で行われたTPRGフェスティバルでは、グループSNEの黒田尚吾氏と西岡拓哉氏による体験会が行われ、大好評を博した一品。満を持しての登場だ。

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『ツイクスト』再版プロジェクト、権利問題でキャンセル

故アレックス・ランドルフがデザインした2人用アブストラクトゲーム『ツイクスト(TwixT)』について、再版プロジェクト がキックスターターで立ち上がったが、遺族とライセンス契約していなかったことから批判を受け、わずか10日でキャンセルされることになった。
『ツイクスト』はペグとブリッジでボードの一方の辺から反対側の辺まで先につなげたら勝つ2人用アブストラクトゲーム。初版は1962年に3M社(アメリカ)から発売され、コスモス社(ドイツ)が1998年に再版してから20年が経過しているが、世界的に根強い愛好者がいる。
そのような中、先月20日にアメリカ人のW.ドレザル氏がキックスターターで再版プロジェクトを立ち上げた。ところが、このプロジェクトがランドルフの甥であるM.カッツ氏とライセンス契約をしていなかったため、彼が所属するドイツ・ボードゲームデザイナー連盟(SAZ)のメンバーが批判。アメリカの著作権法では1974年以前に登録されたものは一定期間の後に期限切れになるとして、「ツイクスト」の商標登録を行ったドレザル氏と対立していた。
SAZによると『ツイクスト』が1957年にウィーンで紙ペンゲームとして考案されたことから、オーストリアの著作権法が適用され、ランドルフ氏の権利は無効でないという。さらに、この再版の配送先となっているアメリカを含む各国で「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」に抵触するとして、ドレザル氏への批判を強めていた。
これを受けてドレザル氏は方針を転換。キックスターターの再版プロジェクトを30日にキャンセルし、アメリカ国内で限定的に再版することにした。従来の主張通り、アメリカでの商標登録に基づいて再版を強行するとみられる。
ランドルフは2004年に亡くなったが、その後も『ガイスター』『はげたかのえじき』『ウミガメの島』など再版が継続されており、遺族とのライセンス契約さえ行えば『ツイクスト』の正式な再版も不可能ではない。今回の再版プロジェクトで需要が高いことが明らかになったため、正式ライセンス版の復刻が期待される。
spielbox-online:Randolph-Erbe und SAZ gegen TwixT-Neuauflage