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マーダーミステリーゲーム『九頭竜館の殺人』『何度だって青い月に火を灯した』11月29日発売

グループSNE/cosaicは11月29日、オリジナルマーダーミステリーゲーム『九頭竜館の殺人(The Murder at Cthulhu Manor)』(ゲームデザイン・秋口ぎぐる、7~9人用、15歳以上、120分)と『何度だって青い月に火を灯した(Once in a Bluemoon)』(ゲームデザイン・河野裕、黒田尚吾、6~7人用、15歳以上、150分)を発売する。各3200円。
専門のプレイスペースが開店するなど、日本で流行しつつあるマーダーミステリーゲーム(殺人などの事件が起きたシナリオが用意され、参加者は物語の登場人物となって犯人を探し出す/犯人役の人は逃げ切る正体隠匿推理ゲームの総称)。現在、主に台湾や中国から輸入されたものがプレイされているが、グループSNE/cosaicは国産オリジナルをパッケージ型(箱入り)シリーズとして展開する。
『九頭竜館の殺人』は館とホラーがテーマのノスタルジックな作品。デザインは「川上亮」として『人狼ゲーム』や『ガールズ・アンダーグラウンド』などの小説を手掛けている秋口ぎぐる氏があたった。降霊会や「太古の化け物」といった要素があり、クトゥルフ神話をテーマにしたTRPGが好きな人、また入門用としてもおすすめの作品だ。
内容物:ルールブック1冊、設定書×9冊、調査トークン各4個×9キャラクター分(合計36個)、キャラクターごとの部屋カード各4枚×9キャラクター分(合計36枚)、使用人部屋カード14枚、地下室カード3枚、塔カード3枚、特別な手がかりカード2枚、注釈カード2枚、エンディングブック1冊
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『何度だって青い月に火を灯した』は20世紀半ば、イタリアのマフィアにまつわる事件を題材にしており、ハードボイルドな雰囲気でプレイできる。小説家の河野裕とゲームデザイナーの黒田尚吾がタッグを組んだ本作。ボスの不可解な死、「組織のナンバー2」「ロープマン」など個性的なキャラクターの群像劇が楽しめる。
内容物:ルールブック1冊、設定書×7冊、調査トークン×35個+予備、キャラクターごとの初期カード×7枚、調査カード×72枚、施錠カード×1枚、エンディングブック1冊、それぞれのエピローグ×8部

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青森の地域おこしカードゲーム、『ドブル』と同じルールで批判相次ぐ

10月28日からクラウドファンディングで募集が始まった「あおもり絵合わせカードゲーム『チーキィ』」について、ルールが『ドブル』と同じだったことから批判が相次いでいる。
FAAVO:世界中が青森にハマる! あおもり絵合わせカードゲームを作ります! アーカイブ
『チーキィ』は青森県八戸市在住の大山知希氏が青森県をPRするために企画したカードゲーム。青森県の全市町村からピックアップしたイラストを用い、さまざまな組み合わせで8つずつ描かれた2枚のカードから、共通するイラストを素早く見つける。見つけたら指をさすという点を除いては『ドブル』と同じルールである。
クラウドファンディングサイトではカードゲーム『ドブル』を参考にしたことが明記されており、特許などについて弁理士と相談して「問題はありません」という判断を受け、「絵合わせカードゲーム+トランプ」というアイデアで特許を申請出願しているという。
これに関連して愛好者からは、「はっきり言って剽窃まがいではないですか」「ドブルは作者がいて、権利を持つ出版社がいて、それで商売をして生活しているから、みんなそこに配慮している」「ライセンスが一般的であり、それがデザイナーの権利として認識されている」「システムをオリジナルのものに再構築するか、ドブルの版元の許可を得るかして、再出発していただけたら」といった声がツイッター上で寄せられた。
これを承けて大山氏は、ボードゲーム業界に詳しい方に相談して、企画の練り直しやクラウドファンディングの取り下げなど、企画を見直すことを表明しているが、製品サンプルも出来上がっており、すでに進行しているプロジェクトをどこまで巻き戻せるか難しそうな状況だ。
ルールの無断転用については今秋、オインクゲームズの『エセ芸術家ニューヨークへ行く』に酷似した作品がドイツで発売されることになり、業界関係者から批判が相次いだばかり(TGiWニュース )。この批判を承けてかどうか明らかでないが、オインクゲームズの佐々木氏によると、アスモデ社はこの作品を増刷しないことにしたという。