ロボッツ(Wir sind die Roboter)
ロボットの速さはどれくらい?
よーいドン!からの無音時間の長さで、ロボットがどこまで進んだか当てる沈黙の協力コミュニケーションゲーム(対戦ルールもあり)。『ザ・マインド』よりも手がかりはあるが、感覚を一致させるのに集中力が必要となる。
1人のプレイヤーがロボット役となり、コースタイルの目的地を確認し、今回のスピード(かたつむり~ロケットの3段階)を発表する。ブザー音を言ってスタート。心の中でスタートからロボットを進め、今回の目的地までたどり着いたら再びブザー音を言う。その間は沈黙しなければならない。
ほかのプレイヤーは2回のブザー音の間隔だけから、目的地をみんなで相談して当てる。正解でチップ3枚、1つずれていれば2枚、2つずれていれば1枚。11ラウンド、33点満点でハイスコアを狙う。
全員が思った目的地を言い合って、一番多いところをみんなの予想にしたが、最初は人によってかなりズレがある。ゲームが進むにつれてそれが少しずつ修正され、正解率も上がっていく……はずだったが、目的地が遠いと難しい。対象年齢は5歳以上となっているが、大人が真剣になっても一筋縄では行かなかった。
同社の『ザ・マインド』では、心のなかで数字と数字の間隔を数えるが、20以上離れていることも珍しくない。『ロボッツ』ではせいぜい12歩であるため、難易度は低くなるはずだが、チャンスは1回だけというのが緊張してしまうのかもしれない。
Wir sind die Roboter
ゲームデザイン・R.シュタウペ、イラスト・O.フロイデンライヒ
ニュルンベルガー・シュピールカルテン出版(2020年)
2~6人用/5歳以上/15分
・ゲームストア・バネスト:ロボッツ
オリジンズ賞2020に『タイニータウン』
昨年までと同じボードゲーム、カードゲーム、ファミリーゲーム、TCG、ミニチュア、TRPG、アクセサリーの8部門に加え、今年はデジタル化、歴史ミニチュア、歴史ついてそれぞれベストゲームが選ばれた。
ベストボードゲームとして大賞に選ばれたのは『タイニータウン』。「棟梁」役のプレイヤーが決めた資材を並べ、さまざまな建物を作って得点を競う。日本語版はケンビルが1月に発売し、拡張セットも日本語版となっている。
カードゲーム部門には、さまざまな得点パターンで野菜を集める『ポイントサラダ』、ファミリーゲーム部門にはバックビルディングゲーム『クアックサルバー』が選ばれている。
ボードゲーム部門、カードゲーム部門、ファミリー部門の受賞作はそれぞれ昨年が『ルート』『ザ・マインド』『ティー・ドラゴン・ソサエティ・カードゲーム』、一昨年が『グルームヘイブン』『エクス・リブリス』『アズール』となっている。
【第46回オリジンズ賞】(ボードゲーム関連のみ)
ゲーム・オブ・ジ・イヤー/ボードゲーム部門:タイニータウン(Tiny Towns /AEG)
カードゲーム部門:ポイントサラダ(Point Salad / AEG)
ファミリー部門:クアックサルバー(The Quacks of Quedlinburg / ノーススターゲーム)
デジタル化:通路VR(Tsuro VR / カリオープゲームズ)
歴史:パンデミック:ローマの落日(Pandemic: Fall of Rome / ズィーマンゲームズ)
ゲームの殿堂:R.ヴィティヒ、W.クラマー、ヤッツィー、ボードゲームギーク、
期待の星賞:W.ヴァルシュ
・ICv2: Origins Awards 2020 Winners Unveiled