2021年年明けの新作:コスモス
ゲームデザイン・T.シング、2~5人用、10歳以上、20分、5月発売予定。
昨年のボードゲーム賞を総なめにした協力型トリックテイキングゲームの後継作。今回は任務カードが入っており、ランダムに組み合わせて難易度の合計をだんだん上げていく仕組み。「黄色のカードを青より多く摂る」「5のカードを3枚以上取る」「ピンクと緑のカードでトリックを開始しない」「緑の6を取る」といった任務が各プレイヤーに割り当てられ、全てを達成できればミッション成功となる。
ゲームデザイン&イラスト・M.メンツェル、2~4人用、10歳以上、60分、5月発売予定。
『アンドールの伝説』の作者による協力ゲーム。1193年のイギリス・ノッティンガムを舞台に、ロビンフッドとその仲間たちが邪悪な王子たちの秘密を暴く。ゲームボード上では移動距離測定方式でキャラクターを移動させて、村人に話しかけたり、探索したりすることで盤面が開かれ、変化していく。さらにハードカバーのストーリーブックが同梱されており、適宜参照するようになっている。『アンドールの伝説』と同様、チュートリアルシナリオが入っていてすぐにゲームを始められる。
ゲームデザイン・R.クニツィア、2~5人用、8歳以上、30分、5月発売予定。
昇順に数字を出して探険を進めるシステムでドイツ年間ゲーム大賞『ケルト』にもつながった『ロストシティー』がダイスゲームになる。シンボルダイスで6つの探検コースを選び、数字ダイスをシートに記入することで奥地へ進んでいく。中途半端な探険は失点になってしまうから注意。
★モンスター12(Monster 12)
ゲームデザイン・P.ヴィヒマン&M.ブラハ、2~5人用、7歳以上、12分、4月発売予定。
ダイスを振ってモンスターを捕まえる。手番にはめくられたカードに描かれたカードの色のダイスを3個振って、出目がそれぞれのモンスターの目の数を超えていればダイスをそのモンスターの上に置ける。こうして12匹のモンスターを先に捕まえたプレイヤーが勝利。
★マイゴールドマイン(My Gold Mine)
ゲームデザイン・H.J.ヘー&M.ロート&C.シリング、2~6人用、7歳以上、20分、4月発売予定。
ドワーフとなってたくさんの宝が眠る金鉱に繰り出す。しかし山の底には火を吹くドラゴンがおり、欲張りすぎて一番多く金塊を持っていると捕まってしまう。昨年のシュピールに出展しなかったモーゲル出版との共同作品。
★ラッフィ・ラッフツァーン(Raffi Raffzahn)
ゲームデザイン・G.バース、2~4人用、6歳以上、20分、3月発売予定。
魔法使いに盗まれた王女の宝を取り戻しにドラゴンが出発する。ボードのマスには磁石が埋め込まれており、間違ったマスに止まるとブタに変えられてしまう。どのルートだと無事に宝までたどり着けるか、記憶力が試される。
★ウボンゴブレイン(Ubongo Brain Games)
ゲームデザイン・G.レヒトマン、1人用、8歳以上、5分、5月発売予定。
お題で指示されたピースをぴったりつめる1人用ウボンゴ。15個のピースと200問のお題が入っている。難易度が上がるにつれてエリアが広がり、200問目には6個のピースをぴったり収めなければならない。ピースがずれにくい専用ケース付き。
★シャドウハンターズ(Jäger der Nacht)
ゲームデザイン・池田康隆、5~8人用、10歳以上、30~50分、5月発売予定。
日本発・正体隠匿ゲームのドイツ語版。オリジナルは2005年で、コスモス社が2010年にドイツ語版を発売している。今回はイラストを一新して再版。ほかのプレイヤーの正体を暴き合いつつ、自分の勝利条件を達成することを目指す。
日本では2018年にcosaicが『シャドウレイダーズ』としてリメイクしている。
★カタン・デュエル拡張:恐怖と黄金の時代(Catan – Erweiterung für das Duell – Finstere & Goldene Zeiten)
ゲームデザイン・K.トイバー、2人用、10歳以上、75分。
2人用カードゲーム『カタン・デュエル』の拡張セット。6つのテーマセットが入っている。
★ハリーポッター:闇の勢力を防御(Harry Potter:Verteidigung gegen die Dunklen Künste)
ゲームデザイン・K.マンデル&A.ヴォルフ、2人用、11歳以上、30分。
『ハリーポッター:ホグワーツの戦い』のメカニクスを2人用にしたカードゲーム。
★ハリーポッター:デスイーターの誕生(Harry Potter:Death Eater Rising)
ゲームデザイン・P.マリノ&A.ヴォルフ、2~4人用、11歳以上、60分。
協力型のダイスゲーム。ヴォルデモートの3Dフィギュア付き。
ほかアドベンチャーゲームシリーズ、EXITシリーズもリリースされる。
クラッシュオクトパス(Crash Octopus)
巨大タコは人間が操っている
中央のタコ頭に上から荷物を落とし、周囲にばらまいてスタート。手番には荷物コマをはじいて自分の船に回収するか、イカリコマをはじいて自分の船を現在の場所から移動させる。5種類の荷物を全て回収するか、一定数の荷物が回収されたらゲーム終了で、一番多く荷物を回収できたプレイヤーが勝者となる。
おはじきは指ではなく、ラケットのような形状のフラッグを使う。これによって混み合ったところにも対応できると共に、角度の調整も自在。うまくいけば、ほかの荷物コマに当てて回収したり、タコの足に当てて角度を変えたりといったテクニカルなプレイもできなくはない。
タコ頭とタコ足は最初から中央に配置されているが、一定数の荷物が回収されるたびに、順番に一人ずつ「タコスミダイス」をタコ頭の上に落としていく。このダイスをうまく転がせばほかのプレイヤーの船に当てて荷物を落とせるほか、タコ足やタコ頭を移動してほかのプレイヤーの狙いを妨害できる。つまり巨大タコはほかのプレイヤーに操られているわけで、結局は黒幕がいるという映画に出てくるような話なのだ。
回収した荷物コマは自分の船に積んでいくが、増えるほど不安定になり落としやすくなる。回収したい荷物コマが当たってほかの荷物が落ちる「自爆」もしばしば。慎重な力加減が要求されるところだ。
1手番にせいぜい1個しか回収できないため、途中でひっくり返してしまうと他のプレイヤーの妨害に走ることになる。あちこちで悲鳴が上がるのは、巨大タコのせいではない。
クラッシュオクトパス
ゲームデザイン・島本直尚/アートワーク・富岡克朗
itten(2020年)
2~4人用/7歳以上/20分