プランBゲームズ、アスモデグループに合併
プランBゲームズは、アスモデグループが2016年にF2Zエンターテインメント(ズィーマンゲームズ、プラッドハットゲームズ、フィロソフィア)を合併した際、F2ZエンターテインメントのCEOだったS.グラーヴェル氏が翌年に設立した出版社である。そのためプランBの”B”は、アスモデの頭文字”A”を意識していたと考えられる。
プランBゲームズは2017年秋に『アズール』を発売し、世界的な大ヒットを収めた。またドイツの人気ボードゲーム出版社エッガートシュピーレもこの年に買収。『キャメルアップ』や『センチュリー』三部作などでアスモデグループに比肩する知名度を打ち立てた。
しかしエッガートシュピーレの幹部が新しい出版社「ディーププリントゲームズ」を立ち上げてプランBゲームズから離れ、2020年秋にはアスモデ社とドイツ語圏で販売を提携。流通をアスモデ社に任せることで新作の開発に注力しようとしたが、それから半年足らずで企業ごとアスモデグループに売却されることになった。
今後18名の社員とともにアスモデ傘下の1レーベルとして業務を続けることになるS.グラーヴェル氏は「プランBゲームズファミリーが素晴らしいアスモデチームの一員となることを嬉しく思います。素晴らしいネットワークによって、私たちのコレクションに幅広い流通基盤と世界中のプレイヤーの巨大コミュニティを提供してくれるでしょう」とコメントしている。
これにより、アスモデ傘下のレーベルはデイズオブワンダー(フランス)、リベルー(フランス)、ブラックファイア(フランス)、レベル(ポーランド)、ルックアウト(ドイツ)、エッガートシュピーレ(ドイツ)、ルポ・プロドゥクシオン(ベルギー)、パールゲームズ(ベルギー)、ズィーマンゲームズ(カナダ)、ファンタジーフライト(アメリカ)、カタンスタジオ(アメリカ)などが並ぶことになる。
・ToysNews:Asmodee Group acquires award-winning Azul publisher Plan B Games
ゲストを並べて写真撮影『パーフェクト・モーメント』日本語版、拡張と共に4月2日発売
パーティーに集まった14人のキャラクターのひそかな希望をできるだけ叶えるように、コマの配置をアレンジして写真を撮るゲーム。デザイナーはフランス人で、オリジナルはコラクスゲームズ(ドイツ)から2020年に発売された。ひそかな希望は封筒に入っており、プレイヤー同士で交換しながら情報収集していく。
14人のキャラクターのうち各プレイヤー3人ずつ(4人プレイの場合)、希望を知っている状態でスタート。各キャラクターには「テーブル際がいい」「男の人のとなりは嫌」「〇〇の顔が写らないように邪魔したい」など希望が3つずつあり、多く満たすほど得点(1つも満たせないと失点)になる。
各自ついたての手前にパーティー会場を模したテーブルを置き、最初に配られたキャラクターの希望を確認してキャラクターを配置する。一応の配置が終わったら、指示カードに従って他のプレイヤーと封筒を交換し(上級ルールではオークション)、キャラクターを追加・再配置していく。
規定ラウンド終了後に、各自スマホなどで写真撮影し、希望がかなっているかをチェックして総合得点を競う。
他のプレイヤーに渡した封筒はもう見られないため、記憶の要素もある。また写真撮影ではちょっとした角度で得点が変わることもあり、『フォトムズ』のような撮影テクニックも求められる。
新しいキャラクターを加える「銀幕のスター達拡張セット」、6人まで遊べるようになる「5~6人プレイ用拡張セット」、よりリアルに楽しめる「アクリルミニチュアセット(2人分)」も同時発売される。それぞれ2800円、2800円、1300円(税別)。
・ケンビル:パーフェクト・モーメント 日本語版
・同:銀幕のスター達拡張セット
・同:5~6人プレイ用拡張セット
・同:アクリルミニチュアセット
(写真はドイツ語版)