ホビージャパン、9-10月の輸入リストを発表

ホビージャパンは4月~7月に発売予定の輸入ゲームリストを発表した。いずれも外国語版で、日本語ルールが付属する。10月にドイツ・エッセンで行われるシュピールの新作も先行して入ってくる。
第51倉庫(Warehouse 51)
B.フェドゥッティ、S.ハラバン、A.ザッツ作/ファンフォージ(フランス)/3-5人用/10歳以上/45分/3,500円(税別)。
2038年、アメリカ合衆国は中国、日本、ロシア、ブラジル……まぁ、残りの世界のありとあらゆる国から金を借りている状態であったのだが――破産した。
連邦政府は債務返済のため、アメリカ合衆国がひそかに集めていたさまざまな財産を競売にかけ、借金の返済に充てることにした。
その財宝の隠し場所こそ、あの有名な第51地区ならぬ、第51倉庫であった。
『第51倉庫』では、プレイヤーはアメリカ合衆国の債務返済のために競売にかけられるお宝――伝説の「聖杯」や「ニーベルンクの指輪」、「契約の櫃」、「八咫の鏡」など――のまず再び世には出ないであろうレアお宝を狙うコレクターとなり、オークションに参加します。
西洋幻想、欧州神話、中近東、極東の各ジャンルをうまく集めることで、もっとも立派なコレクションを集めたプレイヤーが勝者となります。ただし、中には強力な加護がある品もあれば、恐ろしい呪いのかかった品もあります。何より、ものすごくよくできた贋作をつかまされる可能性もあるのです!
『あやつり人形』のフェドゥッティと、『手荷物検査』のブラジル人デザイナーコンビが贈る、獲得した品物でさまざまな能力を得ていく、ちょっと変わったオークションゲームです。
赤ずきん(Little Red Riding Hood)
A.ロべ作/イエロ(フランス)/1-5人用/7歳以上/20分/3,800円(税別)
こわい森を赤ずきんちゃんといっしょにあるいて、わるいオオカミにみつかるまえに、おばあさんのお家までたどりつこう!
ゲームのあそびかたは2通り、みんないっしょに力をあわせて悪いオオカミをだしぬくか、だれか1人が悪いオオカミやくとなってほかの人たちはにげまわるのか……
ゲームは小路デッキをめくるか、やめるかを選ぶだけ。自分の運を信じて、そして今までめくったカードをよく考えて、前にめくったカード以下の数字のカードをめくれたらいいのですが、失敗しちゃうとオオカミに追いつかれてしまうかもしれません!
ゲームはシンプルで子供から遊べる内容ですが、大人でも手ごたえのある内容なのは前作『ウサギとカメ』同様。アートワークも可愛らしい、好評のおはなしシリーズ新作です。
ニェット!(Niet!)
S.ドラ作/イエロ(フランス)/3‐5人用/10歳以上/40分/2,400円(税別)
1997年にゴルトジーバー社から発売され、2007年に『4in1』に収録されたトリックテイキングゲームの古典的名作がリメイクされます。
ゲームはチーム戦のトリックテイキングゲームですが、カードを配った後、「スタートプレイヤー」「切り札」などの、このラウンドのルールを決めていきます。このラウンドのルールは各項目ごとに、各プレイヤーが反対のものにトークンを置いていく消去法で決まっていくため、「ニェット!」(ロシア語でNO!)といいます。
そして、この「ラウンドのルールの決め方」つまり、どの項目で「ニエット!」をしたのかを見て、それぞれの手札を予想してスタートプレイヤーがチームメイトを選び、あとはチームごとに獲得したトリックで得点することになります。
イラストのロシアっぽい雰囲気も楽しいカードゲームです。
サピエンス (Sapiens)
C.ルロワ作/イエロ(フランス)/2‐4人用/14歳以上/40分/6,000円(税別)
部族の者たちが、この洞窟の避難場所から離れるべきときが来た。プレイヤーは自分の氏族の首長として、この新天地である谷へ一族を導くことになります。この谷を探索して住みやすい場所を確保し、食べ物を採集・狩猟し、来る冬をしのぐ安全で大きな洞窟を探し出しましょう!
『サピエンス』は短時間で終わるタイル配置ゲームです。プレイヤーはそれぞれが探索する谷を表すボードを持ち、原始生活や旅を表すタイルを配置していくことでゲームは進みます。氏族の首長であるプレイヤーの目的は、平地で食糧ポイントを確保し、森では住処ポイントを確保し、冬までに山にある洞窟までたどり着くこと。
プレイヤーは自分の手番に、手元に確保してある4枚のタイルから1つ選んでつなげるように配置することで、食糧を得たり、住処を得たり、場合によっては特別な能力を得たりします。そして、共通の場にあるタイルから1枚を選んで補充していきます。
ゲームの進行はシンプルですが、ドミノタイルのようなダブルサイズのタイルのため、ちょっとした戦略眼が必要となってきます。また、食糧と住処の2つのポイントは、その低い方を勝利のために比べるため、ほかのプレイヤーの動向をよく見ておかなければなりません。アートワークも美しい、軽めのタイル配置ゲームです。
メディバル・アカデミー (Medieval Academy)
N.ポンサン作/イエロ(フランス)/2‐5人用/8歳以上/30分/6,000円(税別)
「ようこそメディバル・アカデミーへ! ここはおまえを一人前の騎士に鍛え上げる場所だ! おまえはまず馬上槍試合の技術を磨き、危険なクエストを達成し、教養を磨かなければならない。それと王に仕えて、博愛と武勇の精神も見せなくてはならない。アーサー王によって騎士に叙されるのはただ一人。今こそおまえの力を見せるのだ!」
プレイヤーは騎士を目指す従者となり、さまざまな種類の訓練を重ねて騎士ポイントを貯めることになります。騎士ポイントはゲーム中6ターンかけて、カードドラフトでその時最も効果的なカードをプレイすることで、訓練トラックの自分のディスクを進めていくことになります。6ターンを終えたとき、もっとも多くの騎士ポイントを獲得できたプレイヤーが勝者となります。
短時間でプレイができる、今夏のジェンコンでも好評だった新作カードゲームです。

アーティファクツ・インク (Artifacts, Inc.)
R.ロウカット作/レッドレイヴンゲームズ(アメリカ)/2‐4人用/13歳以上/60分/3,800円(税別)
1929年、ニューヨーク;全米は熱狂的アンティークブームの真っ只中にあった。博物館はミステリアスでエキゾチックな遺物に飢えていた。――一方あなたは冒険に餓えていた 。そして、自分の考古学会社を開くこととなった。危険待ち受ける密林奥深くで、灼熱の砂漠で、強風吹きすさぶ山岳で、失われた脅威が待っている。はたして、プレイヤーは世界で最も勇敢で有名な冒険家として名をはせることができるだろうか?
『アーティファクツ・インク』で、プレイヤーは自分の考古学探検会社を最も有名な会社に成長させることを競います。自分の会社の従業員たる冒険者をあらわすダイスを振って、それらをカード上に配置して古代遺物(アーティファクト)を発見したり、それらを博物館に販売したり、会社の新たな資産を表すカードを購入したりします。プレイヤーは販売に重点を置いて現金を獲得するのも可能ですし、博物館で優位に立つのもよいですし、最適の組み合わせで探検旅行と建築物を充実させてもよいですし、失われた都市を探し出して財宝を見つけ出すようにしてもかまいません。
『八分帝国』のデザイナーにしてアーティストの、ライアン・ロウカットによる、最近流行の兆しを見せているダイス・プレイスメント・システムのゲームです。
アイランド拡張:イカとイルカと追加プレイヤーキット (Survive: Dolphin & Squid & 5-6 players… Oh my!)
J.コートランド=スミス作/ストロングホールドゲームズ(アメリカ)/2‐6人用/8歳以上/45‐60分/2,800円(税別)
沈没する島からの脱出ゲーム『アイランド』で、これまで発売されていた『イルカの来援』『巨大イカの襲撃』『5-6人プレイヤー』の各セットを一つにまとめたセットです。
イルカはプレイヤーの助けとなり、巨大イカは船のみならず陸のコマまで襲い、5-6人目用のコマの追加でプレイ人数は(当然)5人から6人で遊べるようになります。
プレイするためには『アイランド』本体が必要です。

タケノコ:ちびっ子 (Takenoko: Chibis)
A.ボザ、C.レブラ作/マタゴー(フランス)/2‐4人用/8歳以上/45分/4,200円(税別)
わがままなパンダの面倒を見ながら、何とか竹林を育てて維持してきた、ミカドの庭師の方に朗報! 2匹目のパンダがあなたが管理する庭にやってきます。
しかもパンダは雌なので、当然子供も生まれてパンダは増えていくことになります。
好評の『タケノコ』に、さらに仕事を楽しくする拡張セットが登場。
今回は2匹目のミス・パンダが登場し、ミス・パンダが今までいた雄パンダと同じ区画に移動するとパンダの赤ちゃんが登場します。パンダの赤ちゃんは獲得すると、いろいろ有利な効果を与えてくれますので、パンダの移動の選択がさらに悩ましいことになるでしょう。
そのほかにも、追加の竹コマによりプレイ中に竹が足りなくなる事態も減り、新しい目的カードによりゲームの勝ち筋も増えます。また、特殊な能力をもつ新しい区画タイルが加わることで、ゲームに変化が加わります。
息の長い人気のゲームをさらに楽しむために、必携の拡張セットです。
プレイするためには『タケノコ/Takenoko』本体が必要です。

古代の建築士たち (The Builders: Antiquity)
F.アンリ作/ボンビックス(フランス)/2‐4人用/8歳以上/30分/2,500円(税別)
好評を博した『中世の建築士たち』が、今度は古代に時代を移しての登場です。拡張ではありませんので、単独で遊べます。
バビロンの空中庭園や、エジプトのピラミッド、そしてギリシャのパンテオンまで、『古代の建築士』プレイヤーは新たに偉大な建築物に挑戦することになります。そのために、プレイヤーは配下の労働者を雇い、各建築物に派遣し、奴隷や建築工具を手配し金銭の苦心をすることになります。そして偉大な建築物を建てることを通して、古代の建築士たるプレイヤーはその名を後世に残すことになるのです。
プレイヤーが自分の手番に得るのは3つのアクション。しかし、このアクションはお金を払うことで追加することもできます。この限られたアクションで、プレイヤーは新しい建築物の建設に着手したり、労働者を雇ったり、労働者や奴隷や自由奴隷や工具を手配したりしなければなりません。建物にはそれぞれ建築に必要な要素が4種類あり、手配した労働者たちの各種のポイントが完成条件を満たすとってものは完成し、お金と名声をもたらします。

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