『枯山水』が大賞を受賞した第1回東京ドイツゲーム賞にて、最終選考まで残った末、ニューゲームズオーダー特別賞に選ばれた作品。2年の歳月を経て、ようやく製品化が実現した。
密教の世界観を表した曼荼羅(マンダラ)の上で、自分のコマをできるだけ多くつながるように置くことを目指すゲーム。タイルの上にコマを置いて、そのタイルをボードに置くという二重構造で、奥の深い展開が待っている。コマの行方を左右する六道カード(天、人間、修羅、餓鬼、畜生、地獄)を取ってゲームのイニシアチブを奪うか、タイルにコマを増やす方を優先するか、ジレンマがあちこちに仕掛けられている。
ルールは4ページながら、国産ゲームには珍しい2時間級のゲーマーズゲーム。ルールを読んだだけではほとんど想像できない展開があり、「爆発力のある、本当に難しく、本当に面白いゲーム」だ。
曼荼羅(Mandala / 麻生忠嗣 / NewGamesOrder, 2015)
マンダラタイルと六道カードにコマを配置して、マジョリティーを取れたら生き残り。マンダラタイルはラウンドの最後にメインボードに移動し、一番長くつながっているコマの数が得点。六道カードの順番によって毎ラウンド異なる駆け引きが生まれる pic.twitter.com/EIxR3Xk5ri— Table Games in the World / ボードゲームニュース (@hourei) April 23, 2025