オーストリアゲーム大賞はドイツ年間ゲーム大賞と並んでゲームをめったに遊ばない一般層を対象にゲームを選んでいる。候補の絞込みまではゲーム経験豊かなアカデミーのメンバーで選ぶが、最終選考はほとんどゲームを遊んだことのない大学教授や芸能人が決めている。
『ズライカ』はフランスのギガミック社が『マラケシュ(Marrakech)』というタイトルで発売し、フランス年間ゲーム大賞(Jeu de l’anee)に輝いた。今年になってドイツのツォッホ社がリメイク、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)にノミネートされている。
アカデミー代表のD.デ・カサン氏は最近のボードゲームのトレンドについて、幅広い年齢層で遊べるものや2人でも楽しめるものが多いことと、フリーク向けゲームの充実を挙げている。大賞と同時に発表された各部門のヒットゲームは以下の通り。例年よりファミリーゲーム部門を増やし、多人数部門と2人用部門をなくすなど、トレンドに対応している。
【オーストリアゲーム大賞2008】
大賞:ズライカ(D.エルハルト / ツォッホ)
キッズゲーム部門:お宝ヨーイドン(R.フラガ / ハバ)
〃 :ヘーゼルナッツ仲間(B.ヘーンレ / クイーンゲームズ)
〃 :ラウラ初めてのお泊り(K.ハファーカンプ / アミーゴ)
ファミリーゲーム部門:ブロクス(W.クラマーほか / ラベンスバーガー)
〃 :デウカリオン(A.シュタインベンダーほか / パーカー)
〃 :ドラゴンパレード(R.クニツィア / ピアトニク)
〃 :ドラゴンダイス(W,パニング / シュミット)
〃 :グローバリッシモ(G.ブルクハルト / コスモス)
フレンドゲーム部門:ギャラクシートラッカー(V.フヴァティル / チェコ)
〃 :ストーンエイジ(M.ブルンホファー / ハンス)
〃 :魔法にかかったみたい(A.ペリカン / アレア)
エクスパートゲーム部門:アグリコラ(U.ローゼンベルク / ルックアウト)
〃 :レースフォーザギャラクシー(T.レーマン / アバクス)
〃 :護民官(K.H.シュミール / ハイデルベルガー)
・Ostreicher Spielpreis:Spiel der Spiele 2008